祭りのため? 男児に直撃したカーブミラー、何者かが根元を無断加工
愛媛県新居浜市内で市道脇のカーブミラーが倒れて小学生の男児が負傷した事故で、カーブミラーの根元に取り外しのできる加工が無断でされていたことを同市が明らかにした。ほかに根元を加工されたカーブミラー4本が市内で見つかった。 【写真】倒れたカーブミラーの根元部分。取り外しができるように2枚の鉄製板が溶接されていた=2024年6月6日午後4時42分、愛媛県新居浜市、堀江泰史撮影 市は、毎年10月に市内で催される「新居浜太鼓祭り」の太鼓台の運行のために、何者かが加工した可能性があるとみている。 市道路課によると、5月5日夕、同市宇高町2丁目の市道交差点にあったカーブミラー(高さ約3メートル、支柱の直径7.6センチ)が突然倒れ、歩いていた男児を直撃した。救急搬送された男児は頭部にたんこぶができ、首の痛みも訴えた。 倒れた支柱の根元を市が調べたところ、地面から約20センチのところで切断され、切断面に円形の鉄製板(直径約20センチ、厚さ約2センチ)がそれぞれ溶接されていた。この円形板同士をボルト4本で固定しており、緩めれば支柱を取り外せる構造だった。倒れた支柱は、下側にある円形板と支柱の溶接部分で折れていた。
朝日新聞社