【岩橋玄樹】今、僕がソロでやりたいことは、いたってシンプル。
ViVi5月号で、「POP STARのカコ・イマ・ミライ」というタイトルで、事務所をやめたあと、ソロでアーティスト活動に復帰するときの心境を、赤裸々に語ってくれた岩橋さん。実は、本誌には掲載しきれなかった発言はまだまだたくさんあり、その中でもっとも彼の心の美しさ、清らかさが感じられたのが、昔の仲間に対する思いだった。ここでは、本誌の内容とともに有料版にて未掲載インタビューをお届けします。 【未公開ショット】儚く、妖しく、美しい…「岩橋玄樹」をもっと見る
イマ❶-アイデアは、LAでドライブしているときに降りてくる
最近は、アメリカに滞在することが多くなっていますが、僕の仕事のベースはあくまで日本です。ただ、いろんなカルチャーの刺激は浴びていたいので、今すぐにでも、世界中どこにでも飛べるような環境にしています。だから、いつもギリギリのスケジュールで、マネージャー2人はすごく体が大きいんですけど、3人でギュッと並んで、エコノミーで11時間も飛行機に乗ったり(笑)。「行く」って決めたら、エコノミーでも全然OK。それぐらいの身軽さでやってます。僕にとっては、「移動」ってすごく大事。いい歌詞が浮かぶのも、ジムのマシンで走っている時が多いし、今回の新曲のタイトルや歌詞も、ランニングしながら考えました。いちばん苦手なのが会議! 「これはどう?」って言われても、白っぽい箱の中にいると何かがパッとひらめくことがない。いちばんいいのは、LAでコーヒーを買って、ドライブしてるとき。いいアイデアが急にパッと降りてきて、「これがいい!」ってすぐメールすることがよくあります。
イマ❷-いろんなカルチャーを吸収した、多面的な存在に
ホワイトデーの日に写真集を出すんですが、その写真集はドバイで撮影したんです。ドバイには、昔から興味がありました。イスラム文化圏って、それまで行ったことがなかったし、きっと、自分が経験したことのないような空気が漂っているんだろうな。お金持ちが集まっていて、砂漠だった場所に、人間が一から街を作ったなんて、近未来的なのかな、とか。実際に行ってみたら、半分は想像どおりだったけど、一日5回もお祈りする光景を目の当たりにしましたし、ちょっと車で郊外まで行くと、貧富の差を感じる場所も正直あって、いろんなカルチャーショックを受けました。日本で育った僕が、アメリカでもお仕事をするようになって、仕事の関係で、アメリカだけじゃなくてヨーロッパなんかも飛び回るようになって。いろんなカルチャーから刺激を受ける中で、ドバイという場所でまた新たな自分を発見できたんじゃないかなと思います。