シリーズ「こどものミライ」これから双子・三つ子の親になる人へ 助産師と先輩からのアドバイス 妊娠期からのつながりの場所
FBS福岡放送
シリーズ「こどものミライ」です。これから双子や三つ子を迎える「多胎児」の妊婦さんや、その家族を対象にした教室が福岡市で開かれました。多胎妊婦ならではの悩みやリスクの情報を共有できる「つながり」の場です。
双子や三つ子の赤ちゃんたちが、にぎやかに勢ぞろいしました。10月28日、福岡市で双子や三つ子の家族が集まる交流会が開かれました。
その隣の部屋で開かれていたのは、これから双子や三つ子の親になる人のための「多胎プレファミリー教室」です。 双子や三つ子、つまり「多胎児」の支援を行う一般社団法人tatamama(タタママ)が主催したもので、妊娠5か月から8か月の多胎妊婦さんやその家族が5組が参加しました。
多胎出産を多く手がける総合病院の助産師が、多胎ならではの注意点や備えを話します。 多胎妊娠は、過度に子宮が大きくなることにより妊娠37週よりも前に出産する「切迫早産」や、血圧が高くなる「妊娠高血圧症候群」のリスクが高く、管理入院になる割合が高いといいます。
■助産師・宮路由里奈さん 「育児のリアルタイムです。ママの睡眠時間、24時間で何時間寝られるでしょうか。3時間です。しかも1時間ずつです。」 3時間ごとの授乳、おむつ替え、ねかしつけが2人分で、そのタイミングがバラバラなので、まとまった休息がしばらく取れません。 ■宮路さん 「(睡眠不足が)数日、数週間続くと、どんなに健康体のママでも、どんなに頑張ろう、どんなに子ども大好き、いとおしいと思うママでも、ちょっと気持ち悪くなってくると思います。ちょっとだけ寝かせてと言える方はサポートしてくれる方に言いながら、きょう、考えてほしいと思います。」
プレファミリー教室の参加者は、先輩多胎ママと交流し情報交換をしていました。 ■参加者 「旦那さんと2人で抱っこする感じですもんね。」 ■先輩ママ 「2人いる時はいいけどね。」 ■参加者 「移動はベビーカーじゃないと無理ですよね。」 ■参加した人 「睡眠3時間というと、自分も夜泣き(対応)やらないといけないし(出産に備え)仕事を本気で調整しないと。」 「先輩ママがいらっしゃるだけで私だけじゃないと思えるし、そういうコミュニティーがあるというだけで救われる。」
主催したtatamamaの代表、牛島智絵さんは3年前に双子を出産しました。当時は双子向けの母親学級がなく、欲しい情報を得られませんでした。 ■tatamama 代表・牛島智絵さん 「私自身、産後のイメージが全くわかなくて不安だったので、実際に動く双子ちゃんはどんなものか、実態に触れていただけたらという思いで交流会を同時開催しています。」 産後の精神的な支えにもなる、妊娠期からの先輩ママや支援団体との「つながり」。tatamamaの多胎プレファミリー教室は、次回は2025年2月22日に開催されます。 ※FBS福岡放送めんたいワイド2024年10月31日午後5時すぎ放送