全国高校バスケ、県勢展望 23日開幕
バスケットボールの全国高校選手権(ウインターカップ)は23日、東京体育館などで開幕する。本県代表の男子・羽黒と女子・山形中央は初日の1回戦から登場する。7年連続8度目の出場となる羽黒は報徳学園(兵庫)と、6年連続6度目の山形中央は明豊(大分)とそれぞれ対戦する。 【男子・羽黒】ガード軸に速さ持ち味 羽黒は試合を組み立てる力と得点力を兼ね備える主将加藤誠大と八木叶の両ガードを軸としたスピードを持ち味とする。特に加藤について斎藤仁監督は「東北でもトップクラス」と太鼓判を押す。 ゴール下を固めるのはモンゴル人留学生で身長198センチのサインビルグ・オチル、203センチのバトサイハン・エルフバヤル。サインビルグは今年9月、U18アジアカップにモンゴル代表で出場し、フィジカルで勝る相手との対戦で守備力を強化した。県予選決勝では米沢中央にリードを許したが、第4クオーター終盤で追い付き、延長戦で引き離して地力の高さを示した。
初戦でぶつかる報徳学園は強固な守備力と高さを武器とし、本年度の全国高校総体でベスト8入りした実力校。加藤は「ルーズボールへの意識を高くし、走るバスケで見ている人を魅了する」と意欲を語り、同校がたどり着いたことのないベスト8進出を目標に掲げた。 【女子・山形中央】攻守のバランス優れる 山形中央は身長180センチのセンター宮林美優やシューターの米村藍を中心とした攻守のバランスが優れたチーム。県予選決勝では前半、身長186センチの留学生ソウ・アミナタを擁する酒田南に主導権を握られたが、後半にシュート力の高さを発揮し勝利した。 ゴール下で体を張る宮林はU18日本代表として今年8月、日・韓・中ジュニア交流競技会に出場した。「コミュニケーションの重要性や、シュートのバリエーションを増やし的を絞らせないことを学んだ」と振り返った。 1回戦の相手・明豊は3年生の多くが2年時から主力を担ってきた。茂木卓矢監督は「受け身にならず、自分たちから攻めて主導権を握る」と語った。明豊を破れば、2回戦は大会2連覇中の第1シード京都精華学園(京都)が立ちはだかる。主将安孫子茉央は「個人スキルが高い相手だが、やれることはある。自分たちらしくハードに、明るくプレーする」と闘志を燃やした。