台湾東部沖地震3カ月 花蓮の太魯閣渓谷、年末に一部再開も…観光復興の道のり長く
■17棟を強制取り壊し
県政府によると、被災建物のうち安全性に問題があると判断されたのは198棟に上り、うち17棟が強制的に取り壊された。転居に伴う家賃補助の申請は1千件を超えている。
地震で大きく傾き住民1人が死亡した9階建てマンション「天王星ビル」は4月17日に取り壊しが完了。現在、跡地は舗装されて更地になっていた。一方、近隣のホテルは1階部分に倒壊防止用の支柱が設置され、周囲に立ち入り禁止のテープが張られたままだ。
県政府幹部の廖(りょう)南貴秘書は「地震の影響で失業、休業している人もいる。花蓮の復興は緒に就いたばかりだ」と話した。(花蓮 西見由章)