「北朝鮮にあわや3000発の砲弾を…」韓国軍元司令官
「韓国軍のレーダーの誤作動で、北朝鮮に対しあわや3000発の砲弾を誤って撃ち込むところだった」笑いごとにするには少々怖い裏話を、軍の元司令官が回顧録で明らかにしました。 韓国陸軍の元司令官は、35年間の軍生活をつづった回顧録を8日に発売しました。 韓国メディアによりますと、元司令官はこの中で、2015年に軍事境界線付近で北朝鮮のものとみられる地雷の爆発により、韓国軍兵士2人が重傷を負い、南北の緊張が一気に高まった際の軍内部の様子についても明らかにしています。 当時、緊張が続く中で北朝鮮から砲撃があるという情報があり、元司令官によると、「計画通りであれば、北朝鮮に対して3000発の砲弾を発射しなければならなかった」ということです。 しかし、当時の上官が直ちに砲撃を命令せずに確認を指示したところ、「レーダーの誤作動だったことが明らかになった」と証言しています。 元司令官は当時を思い返し、「私たちが北朝鮮に3000発を撃っていたらどうなっていただろうか」と胸中を明らかにしています。