「絶対にやり返してやる!」ボクシング日本代表・原田周大 アジア競技大会の雪辱を果たすべく“パリ五輪”でリベンジを誓う!
藤木直人、高見侑里がパーソナリティをつとめ、アスリートやスポーツに情熱を注ぐ人たちの挑戦、勝利にかける熱いビートに肉迫するTOKYO FMのラジオ番組「SPORTS BEAT supported by TOYOTA」(毎週土曜 10:00~10:50)。7月20日(土)の放送は、パリ五輪ボクシング日本代表の原田周大(はらだ・しゅうだい)選手をリモートゲストに迎えて、お届けしました。
原田選手は、2001年生まれ、福岡県北九州市出身の22歳。中学1年生のとき、兄の影響で地元のジムでボクシングを始め、高校時代には国体で準優勝するなど、全国大会でも実績を残します。 専修大学に進学後、全日本ボクシング選手権大会で2021年にバンタム級、2022年にはフェザー級で優勝。2023年10月に開催された「第19回アジア競技大会 in杭州 ボクシング競技男子57kg級」で銀メダルを獲得し、見事パリオリンピックへの出場権を獲得しました。
◆打倒・ハロコフ誓うも心境に変化
高見:いよいよパリオリンピックが開幕しますね! 原田:はい、めちゃくちゃ楽しみです。 高見:原田選手は、オリンピックのボクシング競技にはどんな印象を持たれていますか? 原田:やっぱり、僕が小さい頃から憧れて画面越しに観ていた舞台なので、今そこに自分が行けることになって、本当にワクワクしています。 高見:東京2020大会では、女子の入江聖奈(いりえ・せな)さんが金メダル、並木月海(なみき・つきみ)さんが銅メダル、男子は田中亮明(たなか・りょうめい)選手も銅メダル獲得と活躍が目立ちました。原田選手にとっては、どんな刺激となりましたか? 原田:やっぱり、日本人が結果を残してすごいなという気持ちもありましたし、僕も負けじと“追い越してやるぞ”“一番いい色のメダルを持って帰るぞ“と、今は強く思っています。 高見:去年10月に開催されたアジア競技大会のボクシング男子57kg級では、決勝戦で世界選手権王者のアブドゥマリク・ハロコフ選手(ウズベキスタン)に、2ラウンドRSC(レフリー・ストップ・コンテスト)で敗れて準優勝となりました。この結果は、どのように捉えていらっしゃいますか? 原田:僕自身としては、決勝のハロコフ選手に勝つことを目標に今まで練習してきて挑んだ大会だったのですが、結構ボコボコにやられちゃいまして(苦笑)。アジア競技大会後は「(準優勝)おめでとう」と言われることが多かったんですけど、僕自身としては本当に悔しい気持ちでいっぱいでした。 高見:原田選手は去年、カザフスタンやウズベキスタンで海外合宿をおこなっていましたけれども、そこでもハロコフ選手と対戦されているんですよね。 原田:そうですね。そのときに、やっぱり“世界王者との差”といいますか、王者たる所以の動きだったり、練習量だったりを目の前で、肌で感じたので、本当に大きい収穫でした。 高見:原田選手にとって、ハロコフ選手は目標の相手? 原田:そうですね。どちらかというと“絶対にやり返してやるぞ!”と思っています。 高見:アジア競技大会の後で、変わったことはありますか? 原田:その後も、ずっとハロコフ選手ばかり意識して、ずっと“やり返してやるぞ”と思い続けて練習していたんですけど、オリンピックには(ハロコフ選手と)違うタイプの相手もたくさんいるので“ハロコフ選手のことを考えすぎていたな”と思うようになりました。 なので、今はもう自分の動きをどんどん成長させていくというか、“ハロコフ選手に勝つために練習する”というよりは、“自分を強くするために練習する”というほうに気持ちも全部切り替わっているので、めちゃくちゃいい方向に向かっていると思います。そして、僕が強くなった延長線上にハロコフ選手に勝つ自分の姿があると思うので、そこを目指して頑張っています。 高見:最後に、改めてパリ五輪に向けて意気込みを聞かせてください。 原田:もちろん金メダルを獲ることが目標ですし、それを大学や地元に持ち帰って、応援してくださっている皆さんに見せて「皆さんの応援のおかげで勝てました!」と言えるように頑張りますので、皆さん応援よろしくお願いします! (TOKYO FM「SPORTS BEAT supported by TOYOTA」2024年7月20日(土)放送より)