パリ五輪目前、フランスの伝統菓子フラン・パティシエの専門店が沸騰 外はザクザクで中はトロトロ…流行の気配
あと3か月と少しの7月に、いよいよ熱戦の火ぶたが切って落とされる2024パリ夏季オリンピック。開催まで残すところわずか、日本オリンピック委員会(JOC)が伝統的に設けてきた日本選手団の「主将」を廃止する方針も発表。徐々にオリンピックに関する話題も増え始め、開催地となるフランス・パリへの注目度も高まっている。 ■【画像】“可愛くて美味しそう”フラン・パティシエの専門店『パケモンテ』にある色とりどりの商品■ 若者文化や流行の最先端に詳しいトレンドアナリストの太田まき子氏が話す。 「ヒルトン東京は4月より、早朝のパリの街角にあるブーランジェリー(パン屋)をコンセプトにしたアフタヌーンティー『プティ・ブーランジェリー‘パリジェンヌ’』を開始。また、『VOGUE JAPAN』(コンデナスト・ジャパン)や『フィガロジャポン』(CCCメディアハウス)といったメディアがパリのレストラン特集をするなど、オリンピックを目前にグルメ方面でもフランスやパリがキーワードになっています」 こうした中、大きな注目を集めているのがフランスの伝統菓子「フラン・パティシエ」(以下、フラン)だという。 「サクサクした練りパイのタルト生地に、カスタードクリームを流し込んで焼き上げるお菓子で、フランスではおやつの超定番。フランスのレストランでは必ず、食後のデザートに名を連ねるほどです」(前同) そんなフランはお菓子としてだけでなく、食事代わりにもなるという。 「パイ生地の中にカスタードクリームではなく、ペースト状の野菜を詰めて作った物もあります。甘さが売りのお菓子とは違い、パイに近いイメージ。おなかも満たされますし、ヘルシー。今後、日本でももっと人気が出そうです」(同)
■専門店が都内にオープン! 連日の行列に熱視線
お菓子にも食事代わりにもなるというフラン。そんなフランを日本で初めて扱う専門店が東京都内にできたという。 「23年7月に伊勢丹新宿店で行われたイベント『ISETAN de パリ祭』で販売されると、大きな話題となったのが、フラン専門店『パケモンテ(PAQUET MONT)』です。今年2月1日には、代々木八幡エリアに店舗をオープン。長い行列ができるほどの人気を呼んでいるんです」(前出の太田氏) 焼き立てのフランを提供する店舗では、1階にスタンディングでカジュアルに楽しむイートイン席(6席)、2階に食事とデザート2つのフランプレートが楽しめる個室のプライベートルーム(予約制、2~3席)も備える。 「筒状のパイ生地はパリパリかつザクザク、中のクリームはとろとろというコントラストのある食感もたまりません。フランス産発酵バターなど厳選された素材で手間暇かけてつくられているだけあって、味わいも濃厚。パイ生地には塩気があり、甘すぎないのも魅力です」(前同) バニラビーンズの香りが口中へと広がる定番の『バニラ』(900円、税込・以下同)以外にも、時期によって豊富なバリエーションのフランが店内では販売されているという。 「米粉と玄米粉で小麦配合ゼロの生地をつくった『グルテンフリー』(1100円)といった健康志向が高い消費者に向けた商品や、ほうれん草がメインに使われた『ほうれん草』(1100円)、3月に販売された『ブロッコリー』(1100円)はまるで食事のようでした。ブロッコリーを丸ごと使い、岩塩とターメリックが隠し味となっているこの『ブロッコリー』フランは4月も販売継続されるそうです」(同) そんなフランは味だけでなく見た目にも映えるのが売りだと太田氏は話す。 「パケモンテで売られている円筒型のフランは形もとっても可愛らしい。また店名の『パケモンテ』は、フランスの伝統的な三角のラッピングのことで、ひとつひとつのフランが三角包みで提供されており、“映える”見た目になっているのもウケが良い要因のようです」(同) 目前に迫ったパリ五輪。一足先にパリジェンヌ気分を味わいたいという人はフランを手に取ってみては。
ピンズバNEWS編集部