富裕層でにぎわう麻布台ヒルズにオープンした、超高級ホテルに潜入取材!セレブ達が魅了される理由を探ってみると…
約30年の歳月をかけて森ビルが開発した麻布台ヒルズ。その中央に位置し、麻布台ヒルズで唯一のホテルがジャヌ東京(JANU TOKYO)です。JANUはアマンの姉妹ブランドであり、東京が世界初のオープンということもあって、話題をさらっています。 【写真集】話題の麻布台ヒルズ内のホテルに潜入!ホテルライクなインテリアのためのアイデア 「つながり」「インスピレーション」「探究心」をコンセプトに、新時代の旅を追求しています。インテリアデサインはアマンが長年のパートナーとして信頼を寄せているデニストン設計事務所のジャン=ミシェル・ギャシーが担当しました。 今回、モダンリビング編集部がパブリックスペースから、客室、ウェルネス&スパまで潜入。ホテルライクなインテリアの参考になるポイントをピックアップしました。 まずホテル全体のツアーを終えて感じたのが、レストラン以外のすべてのスペースが同じデザインのコンセプトで統一され、色のトーンを抑えつつ、ファブリックや照明などで程よいアクセントを加えた上質な雰囲気をまとっているということ。クワイエットラグジュアリーに和のエッセンスを加えたような上質さを感じさせるインテリアは、照明計画も含めて「調和」と表現したくなる印象でした。 その一方でホテルとしての非日常の体験を提供すべく、控えめななかでもパブリックスペースについては、照明や素材の組み合わせ、柄、装飾が客室と比べるとやや強調されている印象。客室は第一印象は穏やかなカラートーンに包まれ心地よさを感じますが、過ごしているうちに洗練された照明の演出や素材使い、ディテールに気づいていきます。上質さを徐々に体感していくような印象を受けました。
造作ソファのリビング
客室の穏やかな印象を構成するもっとも大きな理由が造作家具。サイズやファブリックが部屋全体で繊細にコントロールされています。リビングはその最たる例。やや低めに設定された座面の高さは、床座文化のある和の空間特有の落ちついた印象を与えます。それと同時にアームが軽やかなデザインのチェアは、ジャヌ東京の魅力でもあるシティビューへの視線を妨げない配慮。 また、中央のテーブルは個人宅ではほとんど見られない組み合わせですが、高めのテーブルがあることでくつろぐだけでなく食事もできるようになっています。