2023年に土佐くろしお鉄道の列車が、崩れた土砂に乗り上げ脱線した事故。国の運輸安全委員会は「規制雨量に達した状態で運転するなど、降雨による危険性を理解していなかった」と指摘しました。 2023年6月、土佐くろしお鉄道の列車が高知県黒潮町の有井川ー土佐白浜駅間で、大雨の影響で線路に流れ込んだ土砂に乗り上げ脱線しました。事故当時、乗客はおらずケガ人はいませんでした。 2024年7月25日、国の運輸安全委員会が調査結果を公表。事故が起きた日は規制雨量に達していましたが運転中止の通告をせず「様子を見てから判断することが常態化していたものと推定される」としています。 また「安全確保に対する意識が低く、降雨による危険性を理解していない」と指摘。土佐くろしお鉄道に対して、規制雨量に達した際に速やかに運転規制の通告ができる仕組みを構築するよう勧告しています。