【中越地震から20年】中越地震で受けた恩を次の被災地へ【新潟】
10月23日午後5時56分、中越地震の発生から20年が経ちました。全村避難を経験した長岡市山古志をはじめ、被災地では犠牲者を悼み、黙とうが捧げられました。能登半島地震や9月の豪雨被害など、各地で災害が相次ぐ今、教訓を語り継ぐことが求められています。 【動画】【中越地震から20年】中越地震で受けた恩を次の被災地へ【新潟】 中越地震の経験を生かして、能登半島地震の被災地支援を続けている人たちがいます。その思いを取材しました。 10月1日の石川県・輪島市。能登半島地震から9カ月が経っても、爪痕は残されたままです。そこに、先月の豪雨が追い打ちをかけました。長岡市の被災地支援団体『チーム中越』の代表を務める佐竹直子さん。能登半島地震のあと輪島市などに入り要望を聞きながら、支援を続けています。 ■被災地支援団体『チーム中越』代表 佐竹直子さん 「とにかく運んでくれる人だったり、話を聞いてそのニーズを拾う人だったり。ほんとにボランティアが少ないなっていう実感はありますので、継続的に寄り添いながら支援はし続けたいなと思ってます。」 佐竹さんは20年前、長岡市で中越地震を経験しました。仲間と被災地支援をする中で、大切にしたのは過疎が進む集落との交流です。 ■被災地支援団体『チーム中越』代表 佐竹直子さん 「若手が山から下に降りていく感じの中で、これから自分たちが過疎高齢の中でどうやって、しかも地震もあったし復興なんて難しいじゃないかって。心の復興っていうのを気づいて。物の支援だけでもないしインフラ整備だけでもないよっていう、そんな中、人と人が交流することで元気になっていくモデルにはなったのかなと。」 中越地震の教訓を、次の被災地に伝えようと『チーム中越』は2008年に設立されました。佐竹さんは、能登半島地震の被災地を10回以上、訪問。輪島市では、9000棟以上の建物が解体されずに残されたままです。復興への道筋は、いまだ見えていません。支援を続ける中で、少しずつ、つながりができています。 20年前の教訓を、今につなぎます。 ■被災地支援団体『チーム中越』代表 佐竹直子さん 「中越の時もほんとにいろんな方とご縁があって、繋がってきたおかげで豊かになれたっていうのがあるので、輪島の人たちともご縁があって繋がっていってっていう、そのつながる力でみんなで支え合える社会ができれば、きっと復興に繋がるかなと思います。」
