【ソフトバンク】鍬原拓也が現役引退決断、球団職員に転身へ「巨人ドラ1になれたのはいい経験」
ソフトバンクから戦力外通告を受けていた育成の鍬原拓也投手(28)が現役引退を決断したことが4日、分かった。 【写真】スーツ姿の鍬原拓也と母佐代子さん 12球団合同トライアウトは受けずに現役続行を希望していたが、NPB球団からのオファーはなく、ユニホームを脱ぐ決断をした。 鍬原は17年にドラフト1位で巨人に入団。「巨人のドラ1」の重圧にさらされながら、プレーし続けてきた。「誰もが経験できるものじゃない。結果を出して当たり前。プレッシャーはありましたけど、巨人のドラ1になれたのはいい経験をさせてもらいました」と振り返った。 巨人では6シーズン在籍し、通算80試合に登板して5勝5敗、16ホールド、防御率5・80。22年にはセットアッパーとして49試合に登板してブルペンを支えた。オフシーズンの自主トレでは菅野に弟子入りして教えを請うた。「野球のことだけでなく、人としての振る舞い方を教えてもらった。野球で恩返しできなかったのは心残りですけど、それでも成長できたのは菅野さんのおかげ」と感謝した。 昨オフ、巨人から戦力外通告を受け、育成選手としてソフトバンクに加入。それでも支配下には上がれず、再び戦力外通告を受けてプロ生活にピリオドを打った。「ケガが多くてなかなか満足に野球はやれなかった。ケガがなかったとしてもこれ以上の結果を残せたか分からないですけど、長いようで短い、そんな7年でした」としみじみ言った。今後はソフトバンクの球団職員に転身する予定で「新しい人生も、プロでの経験を生かして頑張っていきたいです」と覚悟をにじませた。