見られるのはあと少し…。引退間近の大物Jリーガー(3)まさに絶滅危惧種…。21年間を同一クラブに捧げたバンディエラ
2024シーズンの明治安田Jリーグの終幕が近づいている。シーズン終盤は、今季限りで現役引退を決断したベテラン選手たちの存在にスポットライトが当たる時期だ。残り試合数は少ないが、彼らの最後の勇姿を目に焼き付けなければならない。そこで今回は、今季限りでスパイクを脱ぐJリーガーを紹介する。※スタッツはデータサイト『Transfermarkt』を参照。対象は11月25日時点で、未消化試合があるクラブに所属する日本人選手に限る。
MF:青山敏弘 生年月日:1986年2月22日(38歳) 所属クラブ:サンフレッチェ広島 今季リーグ戦成績:2試合0得点0アシスト サンフレッチェ広島の象徴的存在が、今季終了をもってそのキャリアに終止符を打つ。 青山敏弘は2004年に広島に加入した。当初は相次ぐ負傷で出場機会の確保に苦しんでいたが、2006シーズンに転機が訪れる。新たに広島の指揮官に就任したミハイロ・ペトロヴィッチ監督の下でプレータイムは増加。主力選手へと成長を遂げた。 彼が他の選手と違うのは、現代では欧州はおろか、日本でも珍しくなってしまった「バンディエラ(ワンクラブマンのこと)」であるということ。2004年から今季まで、21年間に及ぶプロ生活を広島で過ごしてきた。現時点で公式戦通算594試合に出場している。 広島では森保一監督の下で2012年、2013年、そして2015年のJ1リーグ優勝に大きく貢献した。直近のシーズンではベンチを温める試合も多くなったが、彼のずば抜けた経験値がチームにもたらす影響は計り知れないだろう。 まだまだ青山が闘う姿を観たいサポーターも多いだろうが、2024シーズンのクライマックスが近づいている。青山の姿をピッチ上で観られるのは、リーグ戦2試合とAFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)2試合の計4試合のみだ。 この名手はどのようなラストダンスを見せてくれるのだろうか。1分1秒でも長く、青山の勇姿を目に焼き付けたい。
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