静岡出身の俳優佐津川愛美さん 地元でデビュー20周年記念映画祭、短編上映 磯村勇斗さんとトークショーも
静岡市出身の俳優佐津川愛美さん(36)が27日、デビュー20周年を記念した「佐津川愛美映画祭」(同実行委主催)を同市葵区の静岡東宝会館で開いた。佐津川さんがプロデューサーを務め、9月中旬に同市内で小中高生総勢60人と製作した短編作品「arigato2000」(比嘉一志総監督・脚本)を初上映した。 弥生人が現代にタイムスリップし、子どもたちとの触れ合いを通して「ありがとう」という言葉の意味を知るストーリー。子どもたちが撮影や録音、照明などを担ったメーキング映像も上映した。 沼津市で11月4日に「しずおか映画祭」を開く俳優磯村勇斗さん(同市出身)とのトークショーで、佐津川さんは「映画は一瞬一瞬を切り取って積み上げていく。大変な労力だが、またやりたいと思う魔法がある」と映画の魅力を紹介。「一から子どもたちと作り上げたことはかけがえのない経験。未来へつなげたい」と抱負を話した。 役選びや映画館で観賞する良さについても語り合い、磯村さんは「映画製作は奇跡。その一本を作り、守り、残していきたい。同じ志を持った人が近くにいることが励み」と佐津川さんにエールを送った。
静岡新聞社