「機動戦士ガンダム」シャアの名セリフ「若さ故の過ち」って実際、何歳だったの?
アニメ「機動戦士ガンダム」第1話では、ただの民間人だったアムロ・レイ(CV:古谷徹)が極秘資料であるマニュアルを片手にザクと戦い、見事に2機を撃破した。自軍の貴重なザク2機を失ったジオン公国軍のシャア・アズナブル(CV:池田秀一)はこの結果を受けて、1話目にしてすでに後世に残る名言を放っている。 【映像】ザクと部下を失ったシャアのキザな名セリフ(23分2秒ごろ~) シャアが率いる部隊は、作戦を終えて帰還する途中、地球連邦軍の軍艦ホワイトベースを発見した。「私もよくよく運のない男だな。作戦が終わっての帰り道で、あんな獲物に出会うなどとは……」と言いつつも、ホワイトベースの後をつけ、サイド7近辺まで接近した。 地球連邦軍が極秘にモビルスーツの開発を進めているという「V作戦」の真相を確かめるため、シャアはデニム曹長、ジーン、スレンダーの3名を自軍のモビルスーツ・ザクで偵察隊としてサイド7に送り込んだ。シャアの読み通り、偵察隊は連邦軍のモビルスーツを発見。基地の警備が手薄なことに気づいたジーンは「叩くなら今しかありません」と功を焦った。 ジーンは「シャア少佐だって戦場の戦いで勝って出世したんだ!」「手柄を立てちまえばこっちのもんよ!」と、デニムの制止を振り切ってザクに乗り込むと、モビルスーツや基地に攻撃し始めた。 スレンダーから報告を受けたシャアは状況を確認しつつ、スレンダーに引き上げるよう指示を出した。そして「デニムに新兵が抑えられんとはな……」と嘆くと、「私が出るしかないかもしれん」と船をサイド7に近づけるよう命じた。 一方、ジーンのザクと援護に回ったデニムのザクは動き出したガンダムに迎撃される。ジオン軍はジーンの暴走を止められなかったデニムともども、軍人でもない民間人アムロが操縦するガンダムにより貴重なザク2機を失うことになってしまった。 スレンダーの脱出を助けるため、シャアは母艦からサイド7にミサイルを撃ち込みながらこうつぶやいた。「認めたくないものだな、自分自身の、若さ故の過ちというものを」――。後に名セリフとして語り継がれることになるこの言葉は、部下の軽率な行動に対してのものなのか、自身の管理不足を嘆いたものなのか、ネット上では今なお解釈を巡り多くのファンが熱い議論を続けている。 このときのシャアはまだ20歳。どんな解釈であれ、同じ年齢の自分が果たしてこんなセリフを言えただろうかと思えるほど、シャアが達観していたのは間違いない。 アニメ「機動戦士ガンダム」は1979年4月から1980年1月まで放送されたサンライズ制作のロボットアニメで、富野由悠季監督が手掛けた作品。“リアルロボットアニメ”という新ジャンルを開拓し、以後のアニメに多大な影響を与えた。放送当時の視聴率は振るわなかったものの、再放送や劇場版の公開で人気が急上昇すると、「ガンプラ」ブームも生まれるなど空前のヒットに。現在に至るまで数多くのシリーズやスピンオフなどの派生作品が制作され、高い人気を誇る。 (C)創通・サンライズ
ABEMA TIMES編集部