ソフトバンク・周東 来季「60盗塁」&「全試合出場」W達成へ意欲 1億1000万円で更改
ソフトバンクの周東佑京内野手(28)が27日、みずほペイペイドームで契約交渉に臨み、6500万円アップの年俸1億1000万円で更改。大台を突破した。今季は初めて規定打席をクリア。ベストナイン、ゴールデングラブ賞にも選ばれた。新シーズンに向けては「全試合出場」と色紙にしたため、本多内野守備走塁コーチが2011年に記録した60盗塁超えも含めて、さらなる高みを目指していくことを誓った。 【写真あり】こだわりのド派手パンツ!ソフトBスレンダー右腕の私服ショット 周東の表情に笑みがこぼれた。「予想以上でした。届かないぐらいかなと思ってたので。1軍で試合に出始めてから目標としていた金額でもあるし、本当にいい評価をしていただいたと思います」。育成選手からスタートし、7年目のオフに大台を突破した。 自己最多の123試合に出場し、打率・269、2本塁打、26打点、41盗塁。チーム最多の77試合でリードオフマンを託され、2年連続3度目の盗塁王を獲得。さらにはベストナイン、ゴールデングラブ賞に輝く飛躍のシーズンとなった。 何より自身初の規定打席クリアは大きな手応えとなった。来季に向けては「1年間、ケガせずにプレーをすることが目標です。もう一度しっかりレギュラーとして試合に出るところを目指したい。それができてれば数字はついてくるのかなと思う」と口にした。 色紙にも「全試合出場」としたためた。今年の経験を通しても決して簡単なことだとは思っていないが、挑戦していくつもりだ。交渉の席ではフロントからも今後を担う中心選手としての期待をかけられた。「全試合に出てレギュラーなのかなと思いますしね」と前を見据えた。 その上で自身の代名詞でもある脚を生かした盗塁数に関してはさらに増やしていきたい考えだ。今季は盗塁を仕掛けるにしても、これまで以上に状況を考えた。勝負に出ることが期待される代走起用のケースとは異なり、難しいケースが多かったというが、それも1年経験したことで見えてきたこともある。 「走れるから1番を任せてもらえるというところもある。そこは貪欲に。もう一回(20年以来の)50盗塁できるようにしたいし、本多コーチの(11年に記録した)60を目指して、もう一回やっていきたいとは思います」。昨今の“盗塁が難しくなった時代”でも、世界を驚がくさせた“鬼脚”を武器に走っていく。 11月にはシーズン中に痛みを抱えていた左膝を手術。リハビリの進捗(しんちょく)は順調そのもので、1月中に走り始め、それに伴い打撃も開始する予定。走攻守で頼もしい存在として、周東が「1番・中堅」の座を確かなものとする。(木下 大一)