【特集】“笑顔の花火”でみんなを笑顔に! 新たな挑戦が夜空に広がる…コロナ禍の苦難を乗り越え、感動を届ける花火師の奮闘と“家族の応援” (every.しずおか)
2023年、4年ぶりに開催された「ふくろい遠州の花火」。この日を誰よりも待ちわびていた花火師・小口さんが「みんなに笑顔を届けたい」と開発したのが、「いないいないばあ」という名のオリジナル花火。それはまるで、顔を手で隠してから、突然、笑顔が現れる「いないいないばあ」そのもの。 「笑顔の花火」でみんなも笑顔にしたい!コロナ禍の苦難を乗り越え、人々に感動を届ける花火師の挑戦に密着しました。
コロナ禍からの再生
静岡県湖西市にある三遠煙火。創業71年、日本三大花火大会の一つ「大曲の花火」で最高賞を受賞するなど、全国屈指の花火会社です。コロナ禍で花火の依頼は例年の2割ほどに落ち込み、会社は休業を余儀なくされましたが、2023年、ようやく行動制限のない夏が戻ってきました。
(花火師 小口雅央 さん) 「イベント的にはほぼ戻ってきた。4年間待っていてもらって、開催してくれるのは感謝しかない」 花火師の小口雅央さんは、一度は一般企業に就職しましたが、祖父の代から続くこの三遠煙火を守るため、10年前、花火師の道に足を踏み入れました。 (花火師 小口雅央 さん) 「花火を上げて、お客さんが『わ~!』って言うじゃないですか。音の圧が来るんです、鳥肌ものなので。コロナが明けたので『わ~!』って言ってくれれば」
新たな挑戦!
4年ぶりに開催される「ふくろい遠州の花火」では、全国から選び抜かれた花火名人による「競技コンクール」が開催され、そこに小口さんも参加。花火を連続で打ち上げる“スターマイン”で、いかに独自性を出し美しく見せるかを競います。 (花火師 小口雅央 さん) 「みなさん同じ大きさの玉の中でアレンジするんですけど、独自の技術が詰まっている」
今回、その秘密兵器が、小口さんが開発した「いないいないばあ」というユニークな名前の花火。
(花火師 小口雅央 さん) 「最初は黄色い花火がボーンと出てくるんですけど、黄色い花火が消えていくと、中から顔が出てくるんです」