藤井聡太棋聖が山崎隆之八段に先勝 5連覇と自身初の永世称号へ好発進 ヒューリック杯棋聖戦第1局/将棋
将棋の藤井聡太棋聖(21)=8冠=が6日、千葉県木更津市の竜宮城スパホテル三日月で指されたヒューリック杯第95期棋聖戦五番勝負(主催・産経新聞社など、特別協賛・ヒューリック)の第1局で先手の山崎隆之八段(43)に先勝。自身初の永世称号で史上6人目の「永世棋聖」(通算5期以上)の資格獲得となる5連覇へ好発進した。 【写真】日本酒を飲んだ藤井聡太氏「すごく辛くてびっくり」 対局は振り駒で山崎八段が先手に決まり、相掛かりの将棋になった。穏やかに進行していたが、午後になって藤井棋聖が玉頭の3筋から仕掛けて開戦。藤井棋聖は、独創的な山崎八段の指し手にも冷静に対応し、リードを拡大して勝利した。山崎八段は今年度の公式戦は無敗の7連勝中だったが、初黒星となった。 藤井棋聖は今シリーズで防衛を果たせば、中原誠永世棋聖の23歳11カ月の記録を53年ぶりに更新し、永世称号の史上最年少記録に。山崎八段は、2009年の王座戦以来15年ぶりの2度目のタイトル戦で初戴冠を目指す。 第2局は17日に新潟市「高志の宿 高島屋」で指される。先に3勝した方がタイトルを獲得する。