末續さんが語る指導者の理想像は… 北京五輪陸上銀メダル 熊本市で講話
2008年北京五輪陸上男子400メートルリレー銀メダルの末續慎吾さん(44)=九州学院高出=が7日、熊本陸上競技協会が開いた指導者向け研修の講師を務め、「勝負の世界は残酷。選手に愛情を注ぎながら、勝負の厳しさも伝えてほしい」と助言した。 末續さんは神奈川県平塚市に拠点を置く陸上チーム「EAGLERUN」で現役を続け、後進も指導している。講話では、来年9月に東京で開かれる世界選手権200メートル出場を目指すと宣言し、「目標や夢に向かって進む姿を若い人たちに見せたい」と意気込んだ。 熊本の陸上界の発展に向けても「速く走れる、遠くに跳べる以外の価値も提案できる指導者が育ってほしい」と語った。 研修は熊本市東区のえがお健康スタジアム会議室であり、中学や高校、クラブチームの指導者ら約50人が受講。熊本YMCAで小学生たちを教える松永駿人さん(19)は「指導するだけでなく、自分自身も新しいことに挑戦し続けることが大事だと思った」と話した。(宮﨑達也)