「チーム浮上のキーマンはこの選手!」元中日監督・谷繁元信が赤裸々に語る
何がしたいの?
明らかに問題なのが打線だと指摘する谷繁さん。中日には「一体どういう打線なのか?」が明確になっていないそうです。 例えば横浜DeNAベイスターズは打つチーム。バントなしで、とにかく打つ。打てなかったら負け。打てたら勝ち。7月18日時点で、バント数は32個。これは他の5球団と比べると半分。横浜スタジアムというサイズもあり、豪快に打てる選手を並べるそうです。 動きまくるのは広島東洋カープ。盗塁成功数は44個と突出しているわけではありませんが、失敗も含め走った数は82。これはリーグで突出した数字です。盗塁とエンドランでかき乱す野球。広島の打線は、打てる選手の中に走れる選手を並べてくるそうです。 では中日は走るのか?打つのか?はたまたフォアボールを選ぶのか?若狭が調べても、突出している数字がないそうです。
キーマンはこの人
谷繁「せっかく8回、9回に良いピッチャーがいるので、7回終了時点で1点でもリードする。そういう野球に徹すればどうか」 全員が走れるわけではないので、小技を使って1点をしぶとく取りにいくチームスタイルにするべきでは?とのことでした。 今後のキーマンとして谷繁さんが挙げたのが岡林勇希選手。 下位打線で作ったチャンスを1番で返す。しぶとく1点を取ることができるかどうか。チャンスメーカーであり、時にポイントゲッターの役割を、岡林選手は一昨年と昨年は果たしてきたそうです。 谷繁「そういう仕事ができていけば、チームの息苦しい感じが開けてくるんじゃないか」
キャッチャー目線で見ると
現在低調の岡林選手を、谷繫さんはキャッチャー目線で分析しました。岡林選手は「開幕つまづいた選手あるある」になっているそうです。 開幕に二軍スタートで一軍に上がった選手は、結果を求めるため、バットの芯でボールをとらえるきれいなヒットを打とうとするんだとか。 キャッチャーからすると、詰まるのを嫌がっている、あるいはタイミングをずらされるのを嫌がっているように見え、バッターはタイミングをずらせば全く怖くないそうです。 昨年までの岡林選手は、詰まってのポテンヒットも、泳いでの内野安打も何でもあり。泳ごうが詰まろうがとにかく塁に出ることに徹する姿勢に見えたそうです。 キャッチャーからすると、こういうバッターはやりづらいとか。 谷繁「今後、岡林のボテボテの内野安打や詰まった当たりが点に繋がって、お立ち台に立つようなゲームが増えてくれば、ドラゴンズは浮上するだろう」 「岡林選手、どうか詰まってください。どうか泳いでください。きれいなヒットはいりません」と念じる若狭敬一でした。 (尾関)