小高のブルーベリー堪能 親子で学ぶ農林水産業見学体験ツアー 福島県相双農林事務所 農業再開状況に理解
福島県相双農林事務所の「親子で学ぶ農林水産業見学体験ツアー」は20日、南相馬市と浪江町で繰り広げられた。参加した小学生と保護者ら約40人は、さまざまな体験を通じて相双地方の農業の再開状況や取り組みに理解を深めた。 東日本大震災で津波被害を受けた南相馬市小高区の井田川地区に開設された観光農園「ブルーベリーパークぴぽぱ」では、ブルーベリー狩りを楽しんだ。塩害を防ぐため鉢植えされた木を丹念に見て、熟した実を摘み取った。相馬市から参加した親子は「相双地方でブルーベリーを生産していることは知らなかった。好きな果物なので、たくさん食べたい」と話していた。 同園は2年前に開園し、約20アールでブルーベリーを栽培している。井田川地区出身で同園のほか、コメの有機栽培に取り組む合同会社みさき未来の渡辺春香さんが、開園の経緯などを説明した。 このほか市内でピーマンやキュウリの収穫、ポニーやヒツジへの餌やりを体験した。浪江町の「いこいの村なみえ」では双葉地方の農産物を使った昼食を味わった。
体験ツアーは秋にも予定している。 (相双版)