「乾燥さん」“水分力シリーズ”から美容液とミストを発売 乾燥ケアが遠のく春夏にブランドの存在感を高める
“水分力バリアミスト”(58mL、1540円)は、日中の乾燥が気になったり花粉が気になったりするタイミングで使用できるミストだ。肌の上に膜を作って花粉やPM2.5などから肌を守る。水溶性セラミド、ナイアシンアミド、吸着型ヒアルロン酸などを配合し、瑞々しい潤いをキープする。ビタミンC誘導体、グリシルグリシンを配合することでペタつかずに保水ケアをかなえる。
“保湿力UVエッセンス”
25年2月4日、“保湿力シリーズ”から“保湿力UVエッセンス”(50mL、1650円)を限定で発売する。自社公式ECサイトで発売し、プラザ、ロフト、その他のドラッグストア・バラエティーショップの一部店舗で順次展開する。
高い紫外線防御力を持ちながらスキンケアのような瑞々しい使用感を実現した。汗や水に強いが石鹸オフができる処方だ。
「乾燥さん」の成長要因は社会情勢と消費者心理
BCLカンパニーは22年以降、売り上げが右肩上がりに伸長しており、24年度は前年比50%増で着地する見込みだ。21年に誕生した「乾燥さん」の売り上げも右肩上がりに推移し、会社の成長を押し上げている。
「乾燥さん」の成長要因について、新型コロナウイルスのパンデミック、不安定な国際情勢、物価の高騰など、ストレスを感じやすい現代社会情勢に「乾燥さん」のコンセプトがマッチしたとマーケティング担当者は分析する。「ストレスを感じると体や肌に影響が出て不安定になりやすい。『乾燥さん』の不安定な肌に寄り添う処方設計やキャラクターを前面に落とし込んだパッケージなどが心に寄り添うブランドとして受けいれられている」(マーケティング担当者)。リアルなSNS情報の影響が強まる化粧品業界で、口コミが多いことも後押ししているという。
今後についてマーケティング担当者は「乾燥肌の定番ブランドとしてのポジションの確立を目指し、毎日使い続けられてリピートしたくなる商品設計を大切にしたい。キャラクター起点のコミュニケーションを強化し、共感と愛着を感じるブランドにしていきたい」と話す。
25年4月8日には、限定品として発売してきた“水分力スキンケア下地”を定番化する予定だ。 春夏時期の乾燥ケアの啓蒙活動を継続し、秋冬だけでなく春夏の時期もブランドのプレゼンス向上を目指す。