サッカー全日本U―12 選手権静岡県大会でFCガウーショが2年連続2度目の優勝
◆報知新聞社後援◇ サッカー 全日本U―12 選手権静岡県大会 ▽決勝 FCガウーショ2-1清水エスパルス(24日・エコパ) 準決勝と決勝が行われ、FCガウーショが2年連続2度目の優勝を飾った。決勝で清水エスパルスU―12と対戦したガウーショは前半7分にオウンゴールで先制。後半9分に追いつかれたが、同19分に夏目桜大(おうた、竜洋東小6年)がゴールを奪い、2―1で競り勝った。ガウーショは12月26日から鹿児島市で行われる全国大会に出場する。 後半終了間際の、ガウーショの波状攻撃が実を結んだ。ゴール正面で得たFKを、安田結翔主将(西奈小6年)が直接狙った。GKがジャンプして後方へはじき、CKも右サイドへ跳ね返された。それでもゴール前にこぼれ球が入り、夏目が走り込む。「本能で打った」という緩いシュートは目の前に迫ったGKの頭上をループ気味に越えて、ネットを揺らした。「みんなが頑張ってつくったチャンス。決められてうれしい」と殊勲の背番号11は声を弾ませた。安田主将も「最高です!」と笑顔を輝かせた。 創部4年目の新しいチームだが、短距離ダッシュ100本など練習は厳しく、昨年はNTT杯など“県内3冠”を達成。夏目も小4まで浜松のチームでプレーしていたが、県大会で大敗し「ここでやりたい」と決意。磐田から静岡まで、両親に車で送迎してもらい練習を積んできた。そんな熱意が全国切符につながった。 鹿児島でのテーマはリベンジだ。自信を持って臨んだ昨年の全国大会は、他県代表のフィジカルの強さに圧倒され、予選リーグ1分け2敗で敗退。「体がでかくてビックリしました」と安田主将。柴原誠監督(32)も「個人の技術に頼るサッカーが通用しなかった」と振り返る。その後は体力トレーニングを増やすなど対策してきた。 大舞台まで、あと1か月。「みんなで走って勝てるようにしたい」と夏目。まずは全国1勝、そしてリーグ戦突破からの優勝へ、チーム一丸で挑戦する。(里見 祐司)
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