インテリアデザイナーに聞いた、ワンルームを狭く見せるNGコーディネートとその解決策
ファブリックは軽やかな素材を優先する
カーテンやラグといったファブリックは視覚的に占める面積が大きいため、素材選びが大切だと豊田氏は続ける。 「重厚感のあるファブリックが目立つと、空間全体が狭く見えてしまうこともあります。 そのため、空間を開放的に見せるという点では、透け感のある薄手の素材や、こちらも無地のシンプルなデザイン、ニュートラルなカラーのものが適していますね」
照明の使い方で開放感をプラス
最後に重要な要素となるのが「照明の配置」だ。 ワンルームでは、天井のシーリングライト1つだけに頼ると、壁面が暗くなり、狭く見える原因になる。 「広く見せるためには、複数の照明を取り入れて、壁面全体を明るく照らすことが効果的です。間接照明を使うことで奥行きが生まれ、空間に開放感が生まれます。 日中は白色系、リラックスした雰囲気を演出したい夜間は暖色系といった具合に、シーンに応じて色味を調節できるとさらに良いでしょう」 ワンルームを広く見せるためには、適切な家具の選び方と配置、カラーコーディネートや照明の工夫などがカギとなってくる。 視覚的な余白を意識して、全体のトーンを統一することで、限られたスペースでも開放的で快適な空間をつくることができるだろう。
シラクマ