インテリアデザイナーに聞いた、ワンルームを狭く見せるNGコーディネートとその解決策
ワンルームは、家具の配置やインテリアの選び方次第で、空間の印象が大きく変わる。 限られたスペースだからこそ、広さを感じさせるような工夫が必要だ。 【全画像をみる】インテリアデザイナーに聞いた、ワンルームを狭く見せるNGコーディネートとその解決策 今回は株式会社ソーシャルインテリアで、個人宅やオフィスのコーディネートを務めるインテリアデザイナー・豊田美穂さんに、ワンルームを狭く見せる原因とその解決策を聞いた。
壁や床に余白がないレイアウト
豊田氏がまず指摘したのは、「壁や床に余白がないレイアウト」だ。 「家具を選ぶ際は、空間に余白を残すことが重要です。 テーブルやソファなどの大型家具は、広々としたインテリアショップで見るとちょうどよく見えますが、実際の部屋に置くと圧迫感を与えてしまいがち。 マスキングテープで実寸を床に描くと、配置後の感覚がつかみやすくなるので、サイズが心配な場合は一度試してみるのがおすすめです」 また、家具を選ぶ際には、空間が広く見えるようなものを選ぶことも大切だ。 「デザインでいうと、脚が細いテーブルや背もたれが抜けたチェアなどを選ぶと、視覚的に開放感が生まれて空間を広く見せることができます。 オープンシェルフのような見せる収納も効果的ですね」 同様に、家具のレイアウトも広がりを意識することがポイントだという。 「視界を遮らないことを念頭に置いてもらうといいですね。 例えば、背の高い家具は壁際の手前に、低い家具は奥に配置することで、奥行きが生まれて広く感じられるようになります」
ダークカラーと柄物はワンポイントにまとめる
ワンルームの空間を狭く感じさせるもう一つの要因が、「家具や小物の色使い」だ。 深い色合いは部屋を引き締める効果がある一方で、空間を狭く見せるリスクもある。 「ニュートラルなカラーや明るめのトーンを基調にして、ダークカラーはアクセントとして取り入れるのがおすすめです。 また、柄物も多用すると統一感がなくなり、結果として部屋が狭く見えることがあります。 クッションやアートなど、ワンポイントに絞って奇数で配置することが安定感を生むコツ。例えば、クッションを無地2つと柄物1つにするなど、少しの工夫でより自然に、統一感のある空間にすることが可能です」