ロッテ・松石信八「感覚を掴んできた」フレッシュ球宴前の打率.178 → フレッシュ球宴明けは打率.291、9月は月間打率.353!
「感覚を掴んできたところは最初に比べると結果から見ても、数字から見てもそうですし、はい」。 フレッシュオールスター前の打率.178だったロッテの育成2位・松石信八(藤蔭高)は、フレッシュオールスター明けの打率.291(86-25)で、シーズンの打率も.213まで上がってきた。 シーズン序盤はセンターから反対方向の打球が多かったが、9月18日の楽天二軍戦では1-0の4回無死走者なしの第2打席、古賀が1ボール1ストライクから投じた3球目の129キロスライダーをレフトフェンス直撃に放てば、9月19日の楽天二軍戦でも1-0の4回無死二、三塁の第2打席、辛島が投じた初球の135キロのインコースストレートを左中間に適時二塁打を放つなどレフト方向に引っ張った当たりが増えた。 「春先、最初の頃は詰まったり、スピードが(高校と)全然違うので、慣れていなくてライト側のヒットが多かったです。センター返しを意識することをはじめて、ちょっと早ければレフト、遅ければライト、ヒットゾーンが広がるので、そういうところからヒットが増えていったというのはありますね」。 4月30日に取材した時には“タイミングの取り方”、“トップの作り方”を打撃コーチから指導を受けたと話していたが、現在も「継続していますね。いろんなタイミングの取り方、試行錯誤してやって、今たどり着いたもので伸ばしていけるようにやっているところです。タイミングがバッティングで一番大事だと思っているので、そういうところをしっかり意識しながらやっていますね」と教えてくれた。 ショートの守備でもシーズン序盤に比べて、ポジショニングが良くなり、センターへ抜けそうな打球もアウトを取れるようになってきた。 「それは自分だけの力だけでなくて、アナリスト、小坂さんとかもアドバイスをくれたり、このバッターはこうだとか教えてくれるので、守備をやっているにつれて少しずつ守備範囲が広くなっていったんじゃないかなと思います。毎日小坂さんと練習をやっているので、その成果が出てきたんじゃないかなと思いますね」。 成長した姿を見せる松石だが、この1年での収穫点、課題に感じた部分はどこにあったのだろうかーー。 「収穫点としては最初に比べたら、数字的にも上がってきているので、少しずつかもしれないですけど慣れてきているというところ。(プロのレベルに)ついていけてるかどうかというのは周りの人に聞かないとわからないですけど、自分的には最初に比べるとというのはあるので、そこは収穫点だと思います」。 「課題としては、まだまだ率を残さないといけないですし、守備だったりエラーもまだしているので、守備率100パーセント、守備、バッティングもそうですけど、バントとか小技系もしっかり完璧にできるようにやっていけるようにしないといけないかなと思っています」。 シーズンも残すところわずか。「最後まで怪我なくやり切りたいので、ケアもしっかりしながら、最後までやり切れることが一番だと思うので、頑張っていきたいと思います」。現在5試合連続安打、3試合連続複数安打、9月の月間打率は.353と状態を上げてきた。攻走守にレベルアップした姿を最後まで見せてくれるはずだ。 取材・文=岩下雄太
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