バレー・SV女子 前半戦で健闘の姫路 竹下佳江氏はベンチにも注目「良いチームになってきている」
バレーボールのヴィクトリーナ姫路は、今シーズンから始まったSVリーグ女子で、前半の約3分の1となる16試合を終えて11勝5敗。昨シーズンVリーグ2部女子にいたチームは、前半戦で5位につける健闘を見せています。 バレーボールのトップカテゴリーを経験した女子選手が明かす秘話「試合前はみんな前髪とか切ってる」 このたび、ヴィクトリーナ姫路の初代監督で、元日本女子代表セッターの竹下佳江氏(現、ヴィクトリーナ姫路エグゼクティブアドバイザー)が、自身がパーソナリティーを務めるラジオ番組で、ヴィクトリーナの前回のSVリーグ戦を振り返り、感想を述べました。 直近のリーグ戦、12月7日と8日に行われた第9節岡山シーガルズ戦では、ともにフルセットの展開となり、結果は1勝1敗。2時間半にわたる大熱戦を2戦連続で経験し、さすがに疲労の色を感じたという竹下氏は、「実際にテーピングが増えていくのを見ているのは少し痛々しいなとも思うのですが、どの選手もここまでくるとどこかしらは若干痛いでしょうから、大きなけがなどすることなく、慎重に試合(のポイント)をつかんでいってほしい」と、選手たちをおもんぱかります。 そのなかで岡山戦については「一言で表しやすい試合……『決めさせてくれない』、まさにそんな試合だった」と竹下氏。両者のレシーブ力の高さを評価します。 「レシーブがすごくいいところに入った印象。傍から見ると、いとも簡単に、すんなり上げているようにも見えるが、結構大変で、そのシーンひとつにもいろいろと戦略や考えがある。例えば『このブロックと、このスパイカーの時は、このコースに入らないといけない』というセオリーであったり……そんな駆け引きをしながらフルセットを戦っている」(竹下氏) 見る側としては面白い、白熱の試合内容の2試合では、7日のGAME1こそ敗れるも、8日のGAME2でヴィクトリーナはリベンジを達成。「ヴィクトリーナ姫路は、粘って粘って、相手が疲れてきたところを逃さないというような流れで試合を収めた。そういった意味では『我慢比べ』の試合だった」と、じれずに、タフに勝機を見いだしたチームの奮闘を称えていました。 竹下氏はコート上の選手のほかに、もう1つ、個人的な注目点として、「ベンチのスタッフを見て欲しい」といいます。「自分のことのように喜んでくれるんですよね。でも、それって、やっぱりここまで一緒に戦ってきているし、選手たちと歩んできた道のりがあるんだろうなと思うと、優しい気持ちになるし。なんか……いいなって思えますよね。はしゃぎすぎは注意ですが(笑)」と、いま、ヴィクトリーナに感じられる一体感にも着目していました。 「ファンはもちろん、そんな感じでチームスタッフが緊張している中で勝ち切っているのも、本当によかった。『良いチームになってきている』と実感させてもらえる内容だと感じた試合だった」という竹下氏は、「残りの試合も、苦しいだけじゃなくて、今回の試合みたいな良い雰囲気で戦っていければ」と、ヴィクトリーナのさらなる躍進に期待を寄せていました。 次のSVリーグ戦で、ヴィクトリーナは、12月28日(土)と29日(日)、年内最後となるホームゲームでクインシーズ刈谷と対戦します。会場は姫路市のヴィクトリーナ・ウインク体育館。28日のGAME1は午後1時5分から、29日のGAME2は午後2時5分から、それぞれ試合開始予定です。皇后杯を初優勝し、意気上がるヴィクトリーナ。ホーム凱旋となる舞台で、どんな戦いを見せてくれるか、注目です。 ※ラジオ関西『竹下佳江のいいな117ヴィクトリーナ』より
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