DF杉浦陸玖の公式戦初ゴールは見事なV弾 武南が浦和南を下し連覇に王手
令和5年度埼玉新人戦(新人選手権大会)県大会第3日は2月17日、昌平高校グラウンドで準決勝が行われ、第2試合は武南が浦和南を1-0で下し、16度目の決勝に進んだ。2月18日の決勝(13時・埼玉スタジアム第2グラウンド)で西武台と対戦することになった。 【フォトギャラリー】武南vs浦和南 2大会連続11度目の制覇を目指す武南は4校中、準決勝までの2試合を唯一無失点で勝ち上がってきた。新人大会を皮切りに関東高校大会とインターハイの両予選を制し、昨年3冠に輝いたレギュラーが全員抜けたが、現段階ではバランスの取れたチームに仕上がっている。 36大会ぶり7度目のタイトルを狙った浦和南は、4得点・1失点で準決勝に進出。前チームのレギュラーはFW掛谷羽空(2年)だけだが、武南と同じように攻守が整った高い水準のチームだ。 前半はともにゴール前の見せ場が少ない内容だったが、決定的チャンスに持ち込む展開は浦和南のほうがやや優勢。持ち味の長いキックと連動したプレッシングで武南を自由にさせなかった。 武南の内野慎一郎監督は「浦和南は徹底した圧力と徹底した戦術で向かってきた。警戒するよう選手には伝えたが、(こんな圧力は)このチームでは初めての経験ですからね」と戸惑ったのもやむなしとした。 前半の決定機はともに1本ずつ。浦和南は34にMF嶋田琉威(2年)が惜しいシュートを放ち、武南は21分にMF平野琉斗(1年)の弾丸シュートがGKに弾かれ、いずれも先制機を逸した。 浦和南は後半開始直後、ボランチ小原一心(2年)がバーをわずかに越える惜しいシュートを打ったのに続き、6分には左SB美島薫(2年)の蹴った右CKをエースの掛谷が狙ったものの、右にそれていった。22分にも美島の右FKから掛谷が角度のない左サイドから打ったが、左ポストに弾かれゴールを割れなかった。 前半同様、ほとんど絶好のゴールチャンスを演出できないでいた武南だが、24分にCBコンビで待望の先制点を挙げ、これが決勝ゴールとなった。 右FKのボールが混戦となってこぼれると、攻撃参加していた大澤拓馬(2年)が左からクロスを上げ、これを同じく攻め上がっていた主将の杉浦陸玖(2年)が、ヘディングでたたき込んだのだ。