プロ転向会見に出席した坂本怜（中）、盛田テニス基金の盛田正明会長（左）、ジャパンオープン甘露寺ディレクター＝カメラ・吉松　忠弘

　テニスのジュニア男子で、全豪オープンシングルス優勝の坂本怜（１８）が２０日、都内でプロ転向会見を行い「活躍することで恩返しをしていけたら。錦織圭選手を見て夢をもらった。今度は自分が夢を与える側になる。グランドスラムで優勝を目指す」と決意表明した。 　身長１９５センチの坂本は、６歳でテニスを始め、日本テニス協会の盛田正明名誉顧問が設立した盛田基金のテストに２１年に合格し、２２年に米フロリダ州のＩＭＧアカデミーに留学。ジュニアでは２０２４年全豪オープンのシングルスで４大大会日本男子２人目の優勝。２４年全米オープンは、ダブルスでも優勝を果たした。 　次はプロでの新たな挑戦がスタート。今後の目標について「（まずは）来年、全米オープンの予選にかかるくらいのランクにしていきたい。２４歳グランドスタイトル獲得」を掲げた。 　９月２５日開幕の木下グループ・ジャパン・オープン（東京・有明コロシアム）のシングルス予選にワイルドカードで出場し、またダブルスには憧れの錦織とともにペアを組んで出場。日本で“プロデビュー”を果たす。「最高の舞台でプロデビューできる。やってきたことを楽しんでコートの上で表現できたら」と坂本。 　公式戦で初めて、錦織とダブルスを組むことについて発表されると、口に手を当て目を丸くし「信じられない」と驚きを隠せず。「１回、練習マッチで組んだことがある。（錦織選手は）天才的なタッチと、ものすごい安心感を与えてくれたのを覚えている。ちょっと実感が沸いてない」と語った。