物価高にはお得な福袋 県内・初売り商戦準備進む
県内の各商業施設では新年の初売りや福袋の準備を進めている。今回は年末年始休暇の期間が長めで、人出が多くなると見込み、内容を充実させている店舗が多い。物価高でもお得感のある福袋の需要は高いとみて年始商戦に備えている。 エスパル山形(山形市)の初売りは1月2日午前9時から。山形交響楽団、サッカーJ2・モンテディオ山形を応援する内容などの同店オリジナル福袋を準備する。例年15分ほどで完売するという人気の商品。JR山形駅での子ども駅長体験とホテルメトロポリタン山形の宿泊セット、スイートルーム宿泊の福袋なども販売する。各テナントは衣料品や食品などの福袋を用意する。エスパル山形販促担当の山崎花歩さん(24)は物価高で購入する物の優先順位を吟味する消費者が多い中、「お得感のある初売りは需要があるのでは」と展望する。 藤崎山形店(同)は2日午前10時スタート。食品や菓子、キッチン、リビング用品、衣類、ワインなど千点超の福袋を準備する。新年に身の回りの物を一新したいという家庭もあるとし「キッチン、リビング用品は例年人気。関心を持ってもらえると思う」と沼沢悌彦(よしひこ)店長(54)。エムアイプラザ三越山形店(同)は2日午前10時に開店。福袋は食品や婦人雑貨が中心で、1080円からという。
県観光物産会館ぐっと山形(同)は2日午前9時に開店する。1500~3千円の食料品福袋を約300個用意し、2、3日は餅つきを行う。斎藤純一催事企画課長(47)は「年末年始休暇が長いため土産品の在庫も多く確保している」と話す。 イオンモール天童(天童市)は1日午前8時に初売りを始める。人気の飲食・食品福袋を特設会場に集めて販売するほか、各テナントが福袋を用意する。1日は獅子舞の練り歩き、4日には鮭川歌舞伎新春特別公演を予定する。モール内のイオンスタイル天童は1日に開運福引、2日に干支(えと)湯飲みのプレゼントを用意。正月をゆっくり過ごす人など向けに、全国の有名弁当を取りそろえた弁当大会を両日開催する。