「チーかま」が日本ネーミング大賞「レジェンド賞」受賞 半世紀以上の歴史持つロングセラー商品
大手ねりメーカーの丸善(東京都台東区、原壮太社長)は4日、同社の「チーかま」が称賛すべき優れたネーミングを選出・表彰する「日本ネーミング大賞2023」の「レジェンド賞」に選ばれたと発表した。レジェンド賞は全ての受賞対象の中から長きにわたり愛され、偉大な功績をあげたネーミングと認められたものに授与される。
「チーかま」は同社の登録商標で、かまぼこにチーズを混ぜ込んだ商品。「チーズ」と「かまぼこ」の頭文字を取って名付けられた。前身商品は1968年に誕生した「おらが幸」。当時の研究員がドイツのソーセージに関する文献資料からソーセージの中にチーズを入れたものがあると知り、日本の伝統食品「かまぼこ」への応用を考え、試行錯誤を重ねながら開発した。
「おらが幸」は1969年に小学校の給食として採用され、翌年の1970年に食べやすいよう形をスティック状へと改良。その際に名称を子どもも親しみやすい「チーかま」に変更し、現在に続く「チーかま」が誕生した。その後はスーパーマーケットやコンビニエンスストアなどでも販売され、同社のロングセラー商品となっている。同社は今回の受賞について「日ごろよりご支持いただいている消費者や流通業界の皆さまのおかげでもあり、感謝申し上げる」とコメントした。
日本ネーミング大賞は日本ネーミング協会が毎年開催し、今年で4回目。ネーミングの重要性を広く社会に発信することにより、生活文化を豊かにし、産業の発展に寄与することを目的としている。