奥多摩の沿線を「丸ごとホテル」に。レストラン・サウナが先行オープン!
コロカルニュース
■地元の自然を目一杯生かしたレストラン&サウナ 東京の避暑地であり、夏になると深い緑が生い茂り、太陽の光を含んでキラキラと輝く渓谷が美しい奥多摩。 【写真で見る】奥多摩の自然を活かした本格サウナ〈風木水(ふうきすい)〉。水風呂や外気浴スペースも自然の恵みを存分に生かしたつくりに。 ここに2024年5月16日、沿線全体をホテルに見立てる地域活性化プロジェクト〈沿線まるごとホテル〉の一環で、プロジェクトの中核となる施設 〈Satologue(さとローグ)〉のレストラン及びサウナが期間限定特別サービスメニューでオープンしました。 〈沿線まるごとホテル〉とは、地方創生事業を手掛ける株式会社さとゆめと東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)が出資する〈沿線まるごと株式会社〉による、駅とその周辺の集落に点在する地域資源を”編集”し、地域全体を”一つのホテル”に見立てる世界観をつくりだすプロジェクト。 その第1弾となる〈Satologue〉は、過去にこの地が林業で栄え、養魚場が営まれていた背景を引き継ぎ、歴史・文化・自然や特産品、人々の営みと地域資源の魅力を生かしたさまざまな体験をお客さまへ提供し、「ふるさと」を感じる滞在体験の創出を目指していく施設です。地域の新たな雇用創出も期待されています。 設計は、瀬戸内の宿泊型客船〈guntu(ガンツウ)〉などを手掛ける堀部安嗣氏が担当。 「すでにそこに存在している宝物のような価値あるものに気づき、それに囲まれているということを、訪れるゲストの方に感じていただきたい」という思いのもと、土地の空気感と非日常を体験できる空間を設計。 レストランは、屋外と室内を極力隔てることのないよう、古民家のフィールド側に大きな窓をデザイン。床座である日本家屋の特徴を生かし、窓に沿って床座のカウンター席が設けられ、景色と一体感のあるつくりになっています。 発汗を重要視した薪サウナは、湿度と温度のバランスや、サウナ小屋の壁といった表面温度と熱容量など、より快適なサウナ体験ができるよう加味された本格派です。 限定コースを提供するレストランのランチ営業と、宿泊者以外の方が使えるサウナを、5月16日から宿泊棟開業までの期間限定オープン。 ■奥多摩の多彩なストーリーを詰め込んだレストラン 学生時代、共に料理を学んだ駒ヶ嶺侑太さんと高波和基さんが都内から移住し、奥多摩のさまざまなストーリーを詰め込んだ料理を提供するレストラン〈時帰路(ときろ)〉。 ここでは、奥多摩の自然を感じられる沿線ガストロノミー(*1)に、フレンチのエッセンスを加えた期間限定のランチコースを提供。宿泊棟開業後は、宿泊者のみに提供されるフルコースディナー相当をランチにアレンジした期間限定のお得なコースとなるそうです。 (*1) 沿線ガストロノミー:「ローカルガストロノミー」が、地域の風土、歴史、文化を料理で表現することであるのにもとづき、沿線地域の風土、歴史、文化を料理で表現する意味の造語 使用する食材は、敷地内の養魚場跡地を再利用した畑で育てた新鮮な野菜や、庭で収穫した香り高い柚子、多摩川上流域の豊かな水で育ったワサビや新鮮な川魚、烏骨鶏の親鳥や雄鶏、ジビエとして売られる鹿のハツ、産卵後の養殖ヤマメなど、地元で採れる四季折々の食材。市場では取引されないような食材に新たな価値を吹き込むなど、地域の資源循環にも貢献した、自由で新しく、そしてどこか懐かしさのある食の体験が楽しめます。 ドリンクは、青梅の老舗酒造〈小澤酒造〉や世界中にファンを持つ奥多摩のクラフトビール〈VERTERE〉のビールなど、青梅・奥多摩ゆかりの酒蔵・醸造所でつくられたお酒などをラインナップ。 営業時間:11:00~15:15(完全予約制で11:00~12:45と13:30~15:15の2回転) ※ご希望のお客さまにフィールド散歩15分程度を食事前に提供。 コース単価:5500円+ドリンク別 また、ご希望いただいたお客さまは、食事が始まる15分前にフィールド散歩に参加できます。 同館の敷地は元養魚場だった特徴を生かし、以前の給水設備や生簀(いけす)を再生させ、手積みのワサビ田やビオトープが造成されています。フィールド散歩では、そんなリデザインされた奥多摩の自然や生態系を直近で感じられることでしょう。