優勝を決め胴上げされる青学大・安藤寧則監督＝神宮球場（撮影・中井誠）

東都大学野球秋季リーグ第5週第2日（23日、中大1－4青学大、神宮）首位の青学大が中大に4－1で連勝。勝ち点を5（10勝3敗）として4季連続16度目の優勝を決めた。4連覇は史上4校目の快挙。今秋ドラフト候補の佐々木泰内野手（4年）は先制のきっかけを作る右二塁打を放つなど4打数1安打1得点。ドラフト1位候補の主砲、西川史礁（みしょう）外野手（4年）をけがで欠く中、一枚岩で栄光をつかみ取った。 主将が生んだ先制点だった。青学大・佐々木は一回2死から右二塁打で出塁。続く松本の適時二塁打で生還し、喜びを爆発させた。 「軽打で塁に出ようと思っていたのでいい打撃でした」 今秋は、ドラフト1位候補の西川が右手人さし指第一関節のひびで、リーグ戦中に離脱。打線の核を失う苦しい状況の中でも、主将は動じなかった。「史礁がいないから負けると思われるのは嫌。逆にやってやろう」とチーム内で意思を統一。一枚岩となり戦国東都を勝ち抜いた。 次なる舞台は明治神宮大会。昨年は決勝で慶大に0－2で敗北し、大学四冠を逃した。二度と同じ思いはしない。主将は「勝ち切る強さは実感している。満足することなく、優勝を自信に変えて戦い抜きたい」と気合を入れた。（児嶋基）