地元グルメに列 2日間で4500人来場 沖縄・うるま市の商業高校が開く「具商デパート」が盛況
【うるま】県立具志川商業高校(神谷和彦校長)の第31回「具商デパート」が8、9両日、同校で開かれた。地元企業40社の特産品をはじめ、同校と企業が共同開発した食料品や衣類、トートバッグなどが15店舗に並べられ、多くの保護者や市民が来場し、にぎわった。(翁長良勝通信員) 【写真】教室を店舗に見立て、アクセサリーなどを販売する具商デパート 1994年にスタートした具商デパートは「真心で築く信頼の和 安心を売ります」をキャッチフレーズに、全校生徒が1人千円ずつを出資する模擬株式会社だ。 今年も初日から食事や買い物を楽しむ人でいっぱい。「うるまーぼー」「プリン」「てんぷら」などが好調な売れ行きで、デパート役員らは「早めに追加しなければ」とうれしい悲鳴を上げた。アクセサリーやバッグの店舗では3年生の照屋龍心さんが軽快な口上で商品をPRしていた。 うるま市内に住む50代女性は「孫を含めて6人で来た。素晴らしいので来年も来たい」と笑顔。さまざまな商品を袋に詰め満足そうな家族連れもいた。市立安慶名中学校の2年生も総合学習の一環として訪れた。 両日の天気予報は雨。デパートの安里莉湖社長と役員、担任の小那覇千栄子教諭と崎山美奈子教諭らは客の出足が気になり玄関前の広場で客を待ちわびていたが、午前11時ごろまでに600人を超える来場がありほっとした表情を見せた。 駐車場や会場の広場では生徒が「喜ばし隊。気軽にお声かけください」と記されたオレンジ色のベストを着用し、来場者を案内したり、ごみ拾いをしたり。2日目は体育館で同校のダンスクラブのダンス、屋慶名青年会のエイサーなどがあり盛り上がった。 神谷校長は「地域企業などの支援がありがたい。生徒の大きな励みになる」と感謝。安里社長は「2日間で約4500人が来場した。この企画を後輩に引き継いでいく」と意欲を語った。