玉川徹氏、国民・玉木雄一郎代表「政権内に入りたい」発言に触れず、「モーニングショー」で私見
元テレビ朝日社員の玉川徹氏(61)が30日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に生出演。前日29日の放送内での国民民主党の玉木雄一郎代表に入閣やポスト獲得などの思惑があるのではないかとする発言についての言及はなかった。 【写真】玉川徹氏に反論する玉木代表 29日の放送では衆院選で自民党が与党過半数割れに陥ったことで今後の展開がどうなるかを特集した際、改選前から4倍の28議席と大躍進し、今後キーマンとなる国民民主党の動向に触れた。玉川氏は「立憲の人の何人かに聞いたんですけど、玉木さん自身はきっと政権内に入りたい思いがあるんだろうと、いう風な話をするんですよね」とコメントしていた。 玉木氏は、玉川氏のコメントを指摘した投稿を引用する形で「モーニングショーでそんなこと言ってるんですか!ポストなんか欲しくありません。今、私たち国民民主党が欲しいのは、国民の『手取りを増やす』経済政策の実現です」と主張した上で「玉川さん、取材しないでしゃべらないで取材に来てください!」と、玉川氏に呼びかけた。 この日の番組内でも、国民民主党の政策について取り上げた。玉川氏は玉木氏の主張に言及することはなかった。そして、玉川氏は玉木氏が訴える、ガソリン税を一時的に下げる「トリガー条項」の凍結解除について私見を語った。 「ガソリン税の件なんですけど、実は市場をゆがめるっていうマイナス要素もあるんですね。例えば、一律にガソリンの値段を下げてるじゃないですか。大企業だろうが富裕層だろうが、みんな下がっちゃってるんですよ。こういう風な方法が本当にいいのかと」と投げかけた。 続けて「ガソリンが高くなった時には、高いから少し使うのを控えましょうっていうことで、CO2の削減なんかにも寄与するっていう考え方もあるんですよ。そうすると、もう少し工夫できるんじゃないかと。例えば、所得が低い人だとか、規模の小さい会社に関して何らかの形、給付なのか、税の還付なのか。工夫の余地はあると思うんですよ。だから一律に下げるのが、果たしていいのか悪いのか。是非国会で議論してほしい」と主張した。 玉木氏は定例会見でも、「連立政権入りはないという理解でいいのか」と問われ「ありません」と明言した上で「某民放の朝のワイドショーで、私が何か入閣したいとかポストがほしいなどとコメントされていたやに聞いているが、まったくありません。取材してから言っていただきたい。そういうことを公共の電波で取材もなく言うことはやめていただきたい」と反論した。 その上で「私たちが欲しいのはポストではなく、手取りを増やす、国民の懐を潤す経済政策の実現が欲しいんですよ。そのためにやるべきことはすべてやりたいと思っている」と主張。「野党の議席が増えたことは、国民からしたら関係ない。暮らしをどうしてくれるかの、政策としてちゃんと実現してくれるかがいちばん関心事だと思う。ポストや政権の枠組みは、多くの国民には関係ない」とも述べた。 各社の報道では、少数与党になった石破政権の今後の政権の枠組みをめぐり、さまざまな見方が指摘されている。