阪神は残り「5」枠と余裕あり セ・リーグ各球団の支配下枠を整理
プロ野球の支配下登録期限まで残り1か月を切った。各チームが7月31日の締切までに外国人の獲得や育成選手の昇格など、状況に応じた「補強」ないし「補充」を行なっている。今回はセ・リーグ各球団の残り支配下枠を整理したい。 【動画】復活登板!高橋遥人が893日ぶりの実戦マウンドで1回0封 ■阪神、高橋遥人の支配下復帰はあるか それでは、各球団別に支配下登録数を見ていこう。カッコ内は育成選手の数である(データは7月5日現在)。 ・阪神 65人 投手:31(8)、捕手:7(0)、内野:15(0)、外野:12(1) 6球団で最も枠に余裕があるのが阪神。特に投手は31人と少数精鋭で、状況次第では複数人の登録も考えられる。注目は高橋遥人。肩や肘の手術等で実戦から2年以上遠ざかっていたが、今季はファームで登板を重ねている。連覇への切り札として支配下復帰はあるだろうか。 ・広島 68人 投手:35(7)、捕手:7(0)、内野:15(2)、外野:11(2) 広島は6月末に内野手のマット・レイノルズの契約解除を発表(7月5日にNPBにて公示)。レイノルズは複数ポジションを守れる助っ人として期待されたが、開幕直後に左肩を痛めて手術を敢行。シーズン中の復帰が叶わないことから、短い在籍に終わった。 ・DeNA 68人 投手:36(8)、捕手:7(2)、内野:13(5)、外野:12(1) DeNAは比較的投手が多めの陣容。そんな中、7月5日に内野手のマイク・フォードの獲得を発表した(支配下登録はこれから)。フォードは左の一塁手でパワーヒッター。野手の外国人がタイラー・オースティンしかいない状況や、本拠地の狭さを活かした打線強化にひと役買いそうだ。 ■巨人は2人目の「救世主」獲得へ ・巨人 67人 投手:36(17)、捕手:6(5)、内野:13(7)、外野:12(7) 巨人もDeNAと同様に投手が多めの陣容となっている。一方、野手の補強も抜かりなく行なっており、「救世主」エリエ・ヘルナンデスに続き、ココ・モンテスの獲得を目指している。モンテスは来日する外国人としては珍しく二遊間を守れる内野手。門脇誠や吉川尚輝のフォローが期待される。 ・ヤクルト 69人 投手:35(5)、捕手:8(1)、内野:16(1)、外野:10(0) 支配下枠ギリギリとなっているヤクルト。特徴的なのは捕手の「補充」で、5月に橋本星哉を育成から支配下に切り替え。7月には独立リーグ・火の国サラマンダーズから中川拓真(元オリックス)と支配下契約を結んだ。中村悠平のコンディション不良や全体的な選手層の薄さから、このような動きが起こっている模様だ。 ・中日 69人 投手:33(11)、捕手:6(1)、内野:16(2)、外野:14(2) 中日も支配下枠をギリギリまで使っている。残り1枠を使うとすれば、育成契約の投手を昇格させるか。筆頭候補は松木平優太。高卒4年目の右腕で、今季は2軍でリーグトップの9勝を挙げている。 [文:尾張はじめ]