連日の一斉爆発、募る怒り 国内動揺「悪夢のよう」
【エルサレム共同】「ここは実験場か」「悪夢のようだ」。レバノンで18日、前日に続き2日連続で通信機器が相次いで爆発した。17日のポケットベル(ポケベル)一斉爆発の恐怖が残る中、国内の動揺は拡大。市民はイスラエルの関与を疑い、怒りを募らせた。 「昨日のショックから立ち直れていなかったのに。まるでホラー映画だ」。幼稚園児ら子ども3人を持つ首都ベイルートの女性マラクさんは電話取材に声を落とした。 17日の爆発に子どもと一緒に遭遇した。恐怖を感じ、自宅のインターネットルーターの電源は切っている。「家にいても安心できない。誰かイスラエルを止めてほしい」 18日の爆発は、各地で営まれていた親イラン民兵組織ヒズボラ戦闘員の葬儀近くでも発生。ベイルート南部の葬儀にいた米紙ニューヨーク・タイムズの記者は、爆発が起きると「携帯電話からバッテリーを外せ」と呼びかけがあったと報じた。