無罪の元社長による国賠訴訟 当時の主任検事「記憶がない」部下の取り調べ映像について
TVOテレビ大阪
国への賠償を求めたこちらの裁判。18日は、当時の検事の尋問が行われました。 不動産会社・プレサンスコーポレーションの元社長・山岸忍さんは学校法人・明浄学院との土地取引をめぐって、元部下らと共謀し21億円を横領したとして5年前に逮捕・起訴されましたが、その後の裁判で無罪が確定しました。山岸さんは「検察の違法な取り調べが冤罪を生んだ」として国に7億7千万円の賠償を求める訴えを起こしています。 この裁判では6月11日から山岸さんや元部下らの取り調べなどを担当した、4人の検察官の証人尋問が行われていて、有罪となった元部下の取り調べの様子を撮影した映像が流されました。18日は、捜査を主導した主任検事の尋問が行われ、当時の検察官が取り調べで机をたたいたり怒鳴る様子が映った映像について「起訴前に見た記憶がない」と証言しました。山岸さんが無罪となったことについては「証拠や事実関係に照らして有罪判決が得られると考えていた、結果として無罪になったことは真摯に受け止める」と話しました。 検察官4人の証人尋問を終えて山岸さんは、 「こちらの反対尋問に対して的確に答えると彼らは不利になるから隠ぺいするわけですよね。被疑者、被告に対して『本当のことをしゃべれ』と言っているのになぜ自分(検事)は本当のことをしゃべらないのかと」 次回の裁判は10月29日の予定です。
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