トヨタ カスタマイジング&ディベロップメント、モータースポーツ事業を分社化 新設会社「トヨタ ガズーレーシング ディベロップメント」設立
トヨタ カスタマイジング&ディベロップメント(以下、TCD)は11月20日、モータースポーツ事業を新設会社に承継させ、2024年12月25日に「株式会社トヨタ ガズーレーシング ディベロップメント」を設立すると発表した。 新設会社のトヨタ ガズーレーシング ディベロップメントは、神奈川県足柄上郡中井町境440番地を所在地に、現TCD TRD本部TRD事業部 部長の寺尾健二氏が代表取締役社長に就任。従業員数は235名の予定。株主構成は、トヨタ自動車が90.5%、豊田通商が9.5%。 新設会社のトヨタ ガズーレーシング ディベロップメントでは、TCDが長年にわたり、レーシングカーの開発、レースイベントの企画・運営で培ったノウハウを最大限活かし、トヨタと共にモータースポーツを起点とした「もっといいクルマづくり」の強化・発展に取り組む。「モータースポーツ事業」を事業軸として注力することで、トヨタのモータースポーツ車両や市販車の開発にも貢献していくとしている。 会社分割と新会社設立の目的としては、TCDは2018年4月の設立以来、「MODELLISTA(モデリスタ)」ブランドなどで展開する用品事業、救急車を始めとする特装事業、TRDで展開するモータースポーツ事業を軸に、トヨタグループの事業を支える中核会社として「もっといいクルマづくり」に取り組んできた。 今後は、「用品・特装事業」を分割会社であるTCDに、「モータースポーツ事業」を新設会社であるトヨタ ガズーレーシング ディベロップメントに集約し、それぞれの会社の事業軸を明確化。トヨタにおけるバリューチェーンビジネスとモータースポーツビジネスの連携で支えることで、人材育成と商品・技術開発を進め、オールトヨタの価値創造力と競争力強化を図っていくとしている。
Car Watch,編集部:椿山和雄