ピックアップがキャンピングカーに?“移動式”秘密基地で冒険の旅へ【狭小秘密基地拝見!】
多くのキャンピングカーの弱点、走破性の部分をピックアップトラックをベースとすることで解消したSUVアドベンチャーキャンパー「BR75」。広い居住空間と抜群の走破性を手に入れた秘密基地で、さあ!冒険の旅へ出かけよう! 【「BR75-G」細部や内装の画像をチェック】 キャンピングカーといえば、トヨタ・ハイエースなどをベースにして作られた1BOX型のイメージが強い。そもそもラゲージスペースが広いため、居住スペースが作りやすいというメリットがある。しかし“走り”というところを考えれば、少し物足りなさを感じるのも事実。そこで居住スペースの広さと走りを両立させたのがキャンピングカーブランドのダイレクトカーズが作り上げた「BR75-G」だ。 「21年秋にハイラックスの新グレード、GRスポーツが発表されたときに『これをベースにしよう』と思いました。クルマのデザイン、その走破性はもちろん、基本的な装備も乗用車並み。これをベースにしてキャンピングカーを作れば、全く新しいものが作れると確信しました」と話すのは、ダイレクトカーズの水野昇馬さん。 その確信のとおり、でき上った「BR75-G」はピックアップトラックをベースにしたレアで冒険心をくすぐられる仕上がりになっている。同社ではこれを「SUVアドベンチャーキャンパー」と名付けているのも頷けるところ。4WDのキャンピングカーもあるが、ハイラックスをベースとしたことで、雪山からぬかるみまで、あらゆるオフロードもガンガン走っていける。この走破性に加えて、しっかり泊まれるのもこのクルマのポイント。 「ハイラックスのデザインを生かすようにベッド部分に滑らかな曲線を描く居住用シェルがドッキングしています。内部には、テーブルやチェア、そしてフルフラットになるベッドを搭載。長旅をするとき、そしてキャンプシーンでも重要な睡眠をしっかり取れる仕様です」 睡眠もさることながら、ルーフトップを開けた際の天井の高さ、さらに自然光が差し込む居住スペースの開放感は快適そのもの。アウトドアアクティビティの拠点として最高のベース基地になる。 「エアコンやシャワー、外部電源があるのも快適性を高めるための設備です。電気や水道もないような大自然のど真ん中でも快適に過ごせると思います」 こんなキャンピングカーがあるなら、普通のクルマなら砂浜でスタックしそうなサーフィンも、まだ見ぬ大物を釣り上げるフィッシングにも十分に対応できる。目指すフィールドの奥深くまで乗り入れて、もっとも最高のタイミングでアクティビティを楽しめる。冒険心を否応なしにくすぐってくる移動式の秘密基地で旅に出てみては? 【教えてくれた人】 ダイレクトカーズ 三重店/水野昇馬さん 数々のキャンピングカー製作を手がけるショップのマーケティング担当。クルマ製作のかたわら、公式YouTubeチャンネルの撮影/編集も手がけるなど多忙な日々を送る。
■「BR75-G」の仕様をチェック!
「BR75」はいわゆる“キャブコン”タイプ。キャブコンバージョンの略で、キャブ(運転席)の後ろに居住スペースの「シェル」を乗せたクルマのこと。現行型ハイラックスをベースに曲線デザインのキャンピングシェルを融合し、SUV好きも満足できるキャンピングカーを完成させた。 (※「GoodsPress」3月号の記事をもとに構成しています)
<取材・文/ミラソル・デポルテ>