まるでスターウォーズ!迫力映像の「ドローンレース」開催
まるでスターウォーズのような迫力のある主観映像を見ながら、ドローンを操作する操縦者(主催者提供)
小型のドローンを操り、時速100キロのレースを繰り広げる国内最大級の「ドローンレース」が12日、仙台市で開催された。このレースは、ドローンにカメラを搭載し、ヘッドセットを着用して操作する「First Person View」(一人称視点)が特徴だ。ドローンから送られるリアルタイム映像で、まるでドローンの運転席に乗っているような感覚になる。
観客を入れた興行としては全国初
12日に仙台市の「セビオアリーナ仙台」で開催されたのは、「JAPAN DRONE NATIONALS」(日本ドローンレース協会主催)。10月にハワイで国際ドローンレース協会が主催する世界大会(賞金総額20万ドル)の日本代表選考会も兼ねた全国大会だ。 今回の大会は、ドローンの操縦者が、ヘッドセットを着用し、ドローンからリアルタイムで送られてくる映像を見ながら操作するFirst Person View(一人称視点)の大会としては、国内で最大規模。観客を入れた興行としてのドローンレースは、日本初だという。ゼビオアリーナ仙台には「新しいモータースポーツ」をひと目見ようと、多くの人が集まった。
ドローン同士が衝突することも
大会前日の11日には予選が開かれ、敗者復活戦を経て27人が12日の準々決勝に進出した。3人一組で争われるレースは、小さな隙間のコースをすり抜け、客席上部を飛ぶなど、迫力のある展開を繰り広げた。ドローンの機体がポールに激突したり、ドローン同士が衝突したりするなど、脱落者が続出し、フィニッシュするだけでも大変なようすだった。ドローンレースの最高時速は100キロにも及ぶという。 特徴的なのは、操縦者(パイロット)が、リアルタイムでドローンから送られてくる映像を見ながら操作することで、そのパイロットが見ている映像が会場中央のディスプレイに表示され、観客も同じ感覚を味わうことができる。ドローンから送られてくる映像に周波数を合わせたヘッドセットを着用し観戦する観客もいて、まるで映画スターウォーズの映像のような世界を楽しんでいた。