石井選手(相川道場)が5位に 全国中学校柔道大会(千葉県)
全国各都道府県の大会を勝ち抜いた選手らが争う「第55回全国中学校柔道大会」(8月22日、長野県佐久市)で、女子40キロ級に出場した南房総市の相川道場所属の石井柚貴選手(南房総中2)が、5位に入賞した。メダルには届かなかったものの、初めての全国の舞台で大健闘した。 試合には、47都道府県の優勝者と開催地枠の48人が出場。トーナメントで熱い戦いを繰り広げた。 石井選手は全国大会の前に行われた関東大会で優勝し、シード権を獲得しており、2回戦から出場した。初戦は緊張感があったものの、七澤結花選手(富山)を相手に終始ペースを握り、寝技で一本勝ち。3回戦は、藤田さくら選手(愛知)に果敢に攻め続け、プレッシャーを与えたところ、相手が場外に出て指導。有利に試合を展開し、相手の不用意な技を返して技ありで勝利した。 準々決勝の相手は、関東大会の準決勝で辛勝した村松花音選手(埼玉)との再戦となった。序盤から厳しい組み手争いで、両者指導が二つと拮抗(きっこう)状態。後がない状況から反則を受け、惜しくも敗れた。その後、村松選手が勝ち上がり、優勝を収めた。 「一度勝っている選手に負けて非常に悔しい」と石井選手。「初めての全国大会ですごく緊張したが、普段どおりの動きができた。これも共に稽古してくれた友人たちのおかげ。階級を上げて来年の全国大会で勝負したい」と前を向いた。 早川幸介監督は、「コーチングに付くたびに勉強になる全国大会。今回も大変勉強になった。頑張った選手を誇りに思う。石井選手は全国で十分に通用する力があると証明した。惜しくもメダルには届かなかったが、まだ2年生。来年また帰って来られるようにしたい」と話し、石井選手をたたえた。