パリ五輪を終えて帰国し、金メダルを手に笑顔を見せるフェンシング男子フルーレ団体日本代表の（左から）松山恭助、飯村一輝、敷根崇裕、永野雄大（撮影・伊藤笙子）

　金２、銀１、銅２のメダルを獲得したパリ五輪のフェンシング日本代表が７日、羽田空港に到着し、帰国した。 【写真】メダルも笑顔も輝きまくり　江村美咲らサーブル団体メンバーも帰国 　金メダルを獲得した男子フルーレ団体の松山恭助（２７）＝ＪＴＢ＝は、個人戦で敗退してから団体戦までの６日間を「自分もチームもホントに大きなプレッシャーの中、苦しむ時間が大きかった」と振り返り、「逆境に誰も逃げずに立ち向かった姿勢は金メダル以上に価値があることかなと思います」と語った。 　今大会の躍進について「これがあくまでも僕たちの、フェンシング競技として始まりであると思うので、継続的に勝って続けられるような組織になっていけば素晴らしいかなと思います」と、冷静に指摘した。 　飯村一輝（２０）＝慶大＝は「サポートしていただいた皆さまへの感謝の気持ちを忘れず、今後も末永く男子フルーレを僕たち皆で引っ張っていきたい」と今後に意欲。「今回、遠征が１カ月っていう僕たちの過去最長の遠征だったので、その間ＹｏｕＴｕｂｅにすごくお世話になりましたし、コムドットの皆さんとか、ぜひ会いたいなと思います」と笑顔で希望した。 　敷根崇裕（２６）＝ネクサス＝は「東京五輪のリベンジを果たせて、僕の人生で一番思い出の大会になったんじゃないかな」と振り返り、「この１カ月すごい頑張ってきたのでホントに体を休めたいなと思うので、自然あふれる山奥に行ってテントサウナだったり魚釣りだったりしたいなと思っています」とナチュラル志向を見せた。 　決勝で初めて起用されると無失点の５連続ポイントと大活躍し、金に貢献した永野勇大（２５）＝ネクサス＝は「ピストに入る前にいろいろ考えていたんですけど、真っ白になって頭飛んじゃって、取りあえず足の動きだけ止めないように意識したらうまくいきました。（５連続ポイントの）瞬間もあまり覚えてなくて、無我夢中にやってたら、あ、終わってたみたいな感じだったので、やばい夢かって」とユーモラスに振り返り、帰国後は「牛丼とラーメンが食べたい」と話していた。