広島・床田 CSリベンジだ!9日・阪神戦先発「やり返したい」 昨季7打数4安打2本塁打の佐藤輝を「考えながら」封じる
広島・床田寛樹投手(29)が8日、先発する9日・阪神戦(甲子園)で相手打線へのリベンジを誓った。昨年のCSファイナルS第3戦に先発するも、6回5安打3失点。粘りを見せるも勝利に導けず、同戦でチームの敗退も決まった。阪神との対戦はそれ以来。意地を示し、チームの連敗も止める。 月日が流れても、忘れられない敗戦がある。悔しさを味わった舞台で、床田が今季初の虎退治に挑む。「去年、最後は甲子園で負けて終わっている。そこは何とか、やり返したい」。普段からクールな左腕だが、心の奥底はすでに燃えている。 昨年はCSファイナルSで阪神に連敗。後がない状況で10月20日・第3戦の先発を託されたが、6回5安打3失点でチームは“終戦”を迎えた。今季初対戦のマウンド。期する思いは強い。 昨季の阪神戦は1試合の中継ぎ登板を含め5試合に登板。2勝2敗で防御率は3・10だった。「去年とあまり(選手の顔ぶれは)変わらないと思う。中軸に得点圏で回さないように、先頭をしっかり取れれば」と打線のつながりを寸断し、主導権を握る。 打者別では昨年、佐藤輝に7打数4安打2本塁打と分が悪かった。シーズン終盤から攻略されたという印象を踏まえ「少し考えながら(投球)できればいい」と封じ込める青写真を描いた。佐藤輝は前カードのヤクルト戦では5日から2戦連発。痛打されると一気に流れが相手へ傾く打者だけに、細心の注意を払いながら攻めていく。 今季初先発となった2日・ヤクルト戦では7回4安打無失点と好投。勝敗こそ付かなかったが、9三振を奪うなど力投した。特に右打者の外角への制球力が際立ち、本人も自画自賛していた。「前回は右の内、左の外(への制球)があまり良くなかった。ブルペンで修正できたので、試合で出せれば」と細部を詰めて、マウンドに立つ。 「無駄な四球をなくして、できれば三者凡退でポンポンとリズムをつくっていければいい」。チームの連敗を止め、猛虎に対しての借りを返す。