「KNOCK OUT5」で高橋幸光に勝利した現役医師のキックボクサー、MASATO BRAVELY（撮影・松尾幸之介）

＜キックボクシング：KNOCK OUT5＞◇12日◇東京・後楽園ホール 　現役医師のキックボクサー、MASATO BRAVELY（岡田将人、31＝BRAVELY　GYM）が高橋幸光（35＝飯伏プロレス研究所）に3－0の判定勝ちで2連勝を飾った。 　序盤は互いに様子を見合う展開となり、2ラウンド目では両者に「消極的」として警告も与えられた。そこから手数の多い展開へと代わり、最終3ラウンドではMASATOのが的確にパンチをヒットさせるなど優勢に進めた。 　KNOCK　OUT参戦後、初の連勝となったMASATOは試合後「勝てたのはうれしいですが、内容はあまり喜べないものでした。課題が残る試合でしたけど、ムエタイタイトル4冠の実力ある選手に勝てたことは大きな成果になりました」と振り返った。 　MASATOは医学部生だった21年12月に1度競技生活を離れたが、22年末に関東の病院に勤務する傍ら、競技を再開。昨年3月に国立代々木体育館で行われた同大会で約1年3カ月ぶりに実戦復帰していた。今春からは勤務地が東京・八王子市内の病院に変更し、救急専攻医として働いている。6月には所属ジム主催の大会でリングドクターも担い、4選手計14針を縫合。“闘うドクター”として活躍している。 　◆MASATO　BRAVELY（まさと・ぶれいぶりー）1993年2月15日、大分県大分市出身。本名岡田将人。大分上野丘高校卒業後、アルバイトで費用を稼ぎ、13年4月から単身タイへ。約1年半ムエタイ修行を積んで帰国し、16年4月から大分大医学部で学びながら活動を開始。16年11月に東京・ディファ有明で行われたWPMF（世界プロムエタイ連盟）の大会でプロデビュー。18年6月、東京・新宿FACEで行われたタイトル戦に勝利し、WPMF日本ウエルター級王者となる。21年8月にはM－1　JAPANスーパーウエルター級王者にも。プロ通算成績22戦13勝（5KO）8敗1分け。男4人兄弟の長男。身長177センチ、血液型A。