デビュー20周年・松岡茉優、目指す俳優像 「若い人たちが進みやすいような先輩」
日テレNEWS NNN
今年デビュー20周年を迎えた俳優の松岡茉優さん(28)にインタビュー。俳優生活の中で感じた“ターニングポイント”や主演映画での出会い、さらに20周年を記念した初めての著書について伺いました。 【画像】松岡茉優「重かった」 俳優人生の軸となった忘れられない“出会い”と“時期” 松岡さんは、8歳で事務所に所属し、子役として活動を開始。朝ドラ『あまちゃん』などで注目されました。そして第42回日本アカデミー賞では、映画『勝手にふるえてろ』で優秀主演女優賞、さらに映画『万引き家族』で優秀助演女優賞を同じ年に受賞しました。その後も活躍を続け、2023年放送のドラマ『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』では初めて教師役に挑戦。映画『愛にイナズマ』(現在公開中)では、窪田正孝さん(35)とダブル主演するなど、さまざまな作品での演技力が評価されています。
――松岡さんのターニングポイントはいつになりますか? 転機ってちゃんとよくよく考えれば、すごいハイペースであるんだなって感じていて。最近でいうとドラマ『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』で初めての先生役を務めた時、生徒さんたちのことをこんなにいとおしく感じるんだっていうのは初めての感覚だし、これも絶対転機ですし。映画『愛にイナズマ』で、家族という役になって初めていろいろな話をさせてもらえた、佐藤浩市さんとの出会いも転機。石井裕也監督の作品に初めて参加できたというのも転機だし、“ビッグチャンス”とか“人生の変わる一回”とかじゃなくて。よくよく見ていくと転機ってすごくたくさんあるなって。それをつかめるか、こなしちゃうのかっていうのは自分次第だよなって最近は思います。 ――松岡さんが演技をする上でとても大切にしていることはなんですか? “役の叫び”をなるべく余すことなくスクリーンを通してお伝えすること。今回(『愛にイナズマ』)でいうと、(自分が演じた)折村花子さんが自分よりも大きくて強い方だったからこそ、自分の持ってないものを出さないといけない。彼女をスクリーンで見た人が、「私がやったから小規模になった」では絶対に嫌だから。台本に書いてあることを、せめてそこのラインまで行くために役の声をお伝えしたい。ひいては、脚本家さんが書かれたものだったり、監督さんが描きたいものだったり、企画を立てたプロデューサーさんが伝えたいことだったり、そこをお伝えしたいというのは一番大事ですね。