「のさっぷ号」今季運行開始 根室半島周遊バス
北海道根室市内の見どころを回る、ねむろ半島遊覧バス「のさっぷ号」が1日、今季の運行を開始した。10月末までの6カ月間、毎日運行(予約制)する。「のさっぷ岬コース」と「車石・風蓮湖コース」、両コースを合わせた「1周コース」の3コースで、それぞれの根室を満喫できる企画だ。 同バスは、市観光協会と根室交通が1979年から運行している。JRや都市間バスで来訪する観光客の``足、、として根室の魅力に触れてもらおうというもので、昨年から従来の7~9月の3カ月間を6カ月間に延長運行、帰りの足としてJR花咲線の列車とも連絡している。 昨季は1393人(うち小学生以下39人)が乗車。一番人気は、金刀比羅神社や明治公園、納沙布岬などを周る所要時間約2時間35分の「のさっぷ岬コース」(48%)だが、車石・風蓮湖コースと合わせた所要時間約7時間の根室を満喫できる「1周コース」も41%と高い人気を示している。 2020年以降この傾向が年々高まっており、よりディープな旅を好む観光客が増えていることをうかがわせている。 運行初日となった1日は「のさっぷ岬コース」に宮崎県、山口県、東京都など道外勢7人、道内勢2人の計9人(子供1人)が乗車した。駅前バスターミナル前での出発セレモニーでは、市観光協会の岡野将光会長が乗客に謝意を示しながら「運行期間を延長したことで好評を頂いている。バスガイドの案内もあるので目で景色を、耳で根室の文化や歴史を楽しんでほしい」と呼び掛け、歯舞昆布しょうゆなどが入った北方領土啓発グッズを手渡していた。 料金は「のさっぷ岬コース」が中学生以上3800円(小学生以下半額)、「車石・風蓮湖」3600円(同)、両コースを巡る1周コースは5300円(同)、予約は乗車希望日前日の正午まで。空席がある場合は当日も乗車可能。予約は根室交通0153(24)2201へ。
釧路新聞