今年の四国の代表格・吉岡暖(阿南光)は“高橋光成型”フォームで急成長!<高校野球ドットコム注目選手ファイル・ コム注>
今年の四国地区を代表する本格派右腕として注目されるのが、阿南光の吉岡 暖投手(2年)。182センチ78キロと恵まれた体格から最速146キロの速球、縦に鋭く曲がるカーブを投げ込む本格派右腕として、昨秋の公式戦では公式戦8試合中、7試合を完投。防御率2.44の力投をみせ、32年ぶり2回目。現校名となってからは初のセンバツ出場(新野時代に一度出場)に導く快投だった。 【動画】新興勢力・阿南光に密着 まず投球フォームを見ると、筋の良さが光る。 左足を高々と上げた時、軸足である右足のかかとも上がる「ヒールアップ」投法を採用。始動からフォームに勢いをつけたいという狙いが見える。踏み出した足を突き出しながら着地する。軸足の動きを見ると、スパイクの裏をプレートに押さえつけて、踏み出す瞬間に強くキックするのが特徴だ。 吉岡は憧れとする投手に高橋 光成投手(前橋育英-西武)の名前を挙げているが、高橋の体の使い方と似ているところがあり、しっかりと自分の技術にすることができている。歩幅も広く、縦から振り下ろす腕の振りになっているため、角度のある速球と縦系の変化球が投げやすい形ができている。 四国大会では常時130キロ後半~140キロ前半の速球でも球速表示以上に角度を感じさせ、120キロ後半のフォークのコンビネーションで三振を奪う投球が光った。 182センチの長身を生かした投球フォーム、投球スタイル、常時140キロ超えの直球、落差が鋭いフォーク、完投能力も高く、ドラフト候補として注目されるべき投手だろう。 センバツでは秋よりもストレート面で大きくレベルアップし、圧倒した投球を見せれば、高卒プロの可能性もより高くなる。