北米を「メキシカン・アメリカ」に、メキシコがトランプ氏に対抗
[メキシコ市 8日 ロイター] - メキシコのシェインバウム大統領は8日、トランプ次期米大統領がメキシコ湾の名称変更について発言したことに対し、「メキシコ湾」という名称は国際的に認められていると反発した。 トランプ氏は7日、メキシコ湾を「アメリカ湾」に改名することを支持すると主張した。 シェインバウム氏はこれに対抗し、米国を含む「ノース・アメリカ(北米)」を古地図にちなみ「メキシカン・アメリカ」と改名するよう提案。定例記者会見で、1607年の北米地図を示しながら「『メキシカン・アメリカ』、いい響きだ」と冗談を飛ばした。 会見に同席したホセ・アルフォンソ・スアレス・デル・レアル元文化相は「『メキシカン・アメリカ』は17世紀以来、(アメリカ)大陸の北部全体の呼称として認識されている」と説明。メキシコ湾についても、何百年も前から海洋航海でこの名称が用いられてきたと述べた。 シェインバウム氏は一方で、米国との関係が前向きなものになることを期待していると強調。「私は良い関係になると思っている」とし、「トランプ大統領には彼なりのコミュニケーション方法がある」と語った。