怪物級の黄金世代! ポルトガル代表の英雄たち(5)脅威のボランチ! 全てを手にした完璧な中盤
サッカー界の“黄金世代”や“ゴールデンエイジ”といえば、今では多くの人が1999年のFIFAワールドユース選手権(現U-20ワールドカップ)で準優勝を成し遂げた日本代表を挙げるだろう。しかし、世界で最も知られる“黄金世代”は1990年代のポルトガル代表である。そんなポルトガル黄金世代はどんな選手なのか。フットボールチャンネル編集部が独自の方法で算出した能力値を紹介する。
MF:パウロ・ソウザ(ユベントス/ポルトガル代表) 1970年8月30日生(当時24歳) 94/95シーズン リーグ戦成績:26試合1得点 ポルトガル代表通算53試合6得点 ボルトガル代表での主な出場大会:89年FIFAワールドユース選手権(優勝)、UEFA EURO’96、UEFA EURO2000、02年FIFAワールドカップ日韓大会 パウロ・ソウザはフェルナンド・コウトとともに89年のワールドユースを制したメンバーの一人だ。ポルトガル代表としては2度のEUROと日韓ワールドカップへの出場を果たしている。 89年にベンフィカでプロデビューを果たすと、90/91シーズンにリーグ優勝に貢献。93/94シーズンのスポルティングCPへの移籍を経て、94/95シーズンにはセリエAのユベントスへ移籍。セリエA優勝に貢献すると、翌シーズンにはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)優勝メンバーの一員となる。さらにその翌シーズンとなる95/96にはドルトムントへ移籍し、ここでもCLで優勝。個人でCL連覇を達成する偉業を成し遂げた。 パウロ・ソウザは中盤の底で長短を織り交ぜた「パス」によって攻撃のハンドルを握る存在だった。そのため、能力値でも「守備力」から「攻撃力」、「パス」に「テクニック」に「IQ」と全ての面において高い数値を揃えるオールラウンドなタイプといえる。 中盤の要として培われた戦術眼はその後、監督としての仕事につながった。U-16ポルトガル代表監督を務めたのち、イングランドやスイスを経て2015~17年までセリエAのフィオレンティーナを指揮。その後、中国やリーグ・アンのボルドー、ポーランド代表監督も務めた。